★作 長 新太
★出版社 福音館書店
★発行日 1988年10月1日
あらすじ
「かえる」の住んでいる池のそばに、山がありました。
「ドーン」
ある日、その山が噴火して、中から「カレー」が噴出してきました!
山全体が「カレーライス」になったけど(!)、かえるは逃げずに、「カレーライス」の山に登り、「カレーライス」をどんどん食べました。
すると…
「ナンセンスの神様」長新太さんが描くユニークな絵本は、いつも読み手の想像力をはるかに越えて、面白おかしく展開します♪
どこか、とぼけた「かわいらしさ」のある「かえる」と、鮮やかで美味しそうな「カレーライスの山」…
子どもと一緒に想像の翼を広げて、楽しくて味わい深い「長新太」さんの世界を旅しませんか♪
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
「かえる」の表情に注目しながら、「かえる」を探してみよう♪
最後のページに「かえる」がいないことに気付きます…!
どうして、「かえる」がいないのかな? その理由も考えてみよう♪
子どもは、あっさりと「かえる探し」をクリアします♪
…が、最後のページで「あれ? かえるがいないよ?」と気付き、いろいろと想像して聞いてきます♪
お母さんも一緒になって、なぜ「かえる」が描かれていないのか、考えてみよう♪
<わが家の娘の独り言>
「おつきさまがでてるね~、かえるさん、お水(池)の中でねちゃったのかな?」
「お水(池)を出て、草のうしろ(に隠れて)で、カレカレカレーって鳴いているのかな?」
<お母さんの独り言>
「お月様のページだけ、文字の色が青いね~。‟カレーの山を食べた、かえるさんの夢”のお話だったのかな?」
何気なく「どうして、かえるがいないのかな?」と聞いてみたのですが、想像力あふれる、娘の回答にもビックリしました!!
…どんな答えが正解かは分かりませんが、きっとそれぞれの心の中にあるものが、正しい答えなのだと思います♪
「かえるの一生」は、「卵→おたまじゃくし→かえる」へと、変化します。
ぜひ、お気に入りの『図鑑』で、かえるについて調べたり、映像でその変化を確認すると、子どもはリアルな「かえる」の変化に興味深々です♪
わが家がお薦めする『図鑑』は、小学館の『まどあけ図鑑 いきもの』です。
こちらは写真ではなくイラストで、楽しくいきものたちを紹介しています。
ぜひ「かえる探し」をしながら、たくさん「寄り道」をして、知識を深めてくださいね♪

この絵本の「かえる」は、「カレー」だけを食べて(よく読むと、山はごはんではないのです!)、「からくて のどが ヒリヒリする~」となりました…!
お子さんと一緒にカレーを食べながら、「かえるさんの食べたカレーは、辛口だったのかな?」など、絵本の内容やかえるの気持ちなどを話し合ってみましょう♪
親子の感想


「かえるさんのほん、よみた~い♪」
「ドーン!!」

娘の大好きな「かえる」と「カレーライス」…
その組み合わせだけでも、もう子どもの心は「鷲づかみ」です♪
この絵本は、大人の私たちが読むと、突拍子のないその展開に「!!」となりますが、子どもはフワリと「長新太ワールド」を飛び越えて、絵本を存分に楽しみます♪
小さなかわいい「かえる」の表情にも注目しながら、ぜひ読み手のお母さんにも楽しんでいただきたい一冊です♪
今回ご紹介した本

