あらすじ
寒い冬から、すみれが咲き始める早春までを描いたお話です。
森に住む動物やモミの木に宛てて、「ひろこさん」が、心を込めて描いたお手紙を通じて、自然との交流を描いた、心あたたまる一冊です。
「ひろこさん」がお手紙を書いた最初のお友達は、ナント、緑色の目をしたリスさんです!
そのお手紙には、一生懸命に考えて書いた文字だけでなく、色マジックで描かれたステキな絵も添えられていて、手作りの封筒にはギザギザのはさみで切った、クルミの切手も貼られています。
「ひろこさん」は、リスさんに宛てた大切な手紙を大きなモミの木に、下げておきました。
その後も「ひろこさん」は、トカゲや小鳥、耳の黒いうさぎやモミの木宛てに、次々とお手紙を書いては、モミの木に下げに行きました。
雪が降ると、「ひろこさん」の5通の手紙を下げたモミの木は、まるでクリスマスツリーのように華やかです♪
雪がとけ、次第にあたたかくなり、やがてすみれの咲く春がやってきました。
さて、森の友達に宛てた5通の手紙のお返事は、「ひろこさん」に届いたのでしょうか?
それにしても、「ひろこさん」の描くお手紙は、味があってどれもとってもステキです。
寒い冬の中、「ひろこさん」は、セーターを着てストーブを点けて手紙を描いているというのに、この絵本は反対に、あたたかさに溢れています。
それは、「ひろこさん」が、森のお友達を大切に思い、心配もし、一生懸命に心を込めて手紙を書いているからなのでしょう。
この絵本は、子どもたちに大人気の「コッコさんシリーズ」の片山 健さんの手によるもので、森や自然の素晴らしさや、動植物の友達を思う気持ちの優しさ、(メールやラインではない)手作りの手紙のぬくもりが、真っすぐに私たちの心を打つ逸品です!
Let’s Active Reading!
親子の感想
お手紙大好き♪
私も、お手紙を書きたいので、折り紙をください♪
年中になった娘は、「ひらがな」をマスターしようと頑張っています♪
最初は、かわいいキャラクターの描かれた(←学びというよりは、遊びの延長で♪)大きな50音表の上から、白い紙を透かせて、一生懸命「ひらがな」をなぞっていました。
そのうちに、「今度は私が絵本を読む!」と言い出すようになり、絵本の「読める文字だけ」を選んで、読んでくれます。これを同じ絵本で続けると、だんだん読める文字が増えてきて、穴あきだった絵本の内容が、少しずつ繋がっていきます。今では私が3冊読み聞かせ、娘が2冊私に読んでくれます♪
そして、今。
娘は、手紙に夢中です。ご近所のおじいちゃんやおばあちゃん、画家さん、外国人の方までも、どんどん手紙を出しています。ご近所の方からは大好評です!
「ひらがな」をマスターする最強の方法は、相手の方に「伝えたいことがある、お手紙」だと、私たちは思っています。
「もりのてがみ」の絵本は、大切なことを私たちにたくさん教えてくました。