別荘を所有する富裕層が伝授する思考法。

勉強の記録
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私たち家族が所有する別荘は、一般人が立ち入れないように、ゲートや監視カメラが設けられたり、担当者が巡回するなど、セキュリティが厳しく強化されている。
そして、厳戒態勢のエリアに一歩足を踏み入れると、そこは自然豊かな景観が広がり、そのなかに別荘がぽつりぽつりと建っている。

今回は、そのような立地条件にある別荘所有者の方々に触れてみたい。

先に言うと、別荘は、かなりの贅沢品である。
所有者の多くは首都圏に自宅を持っているが、別荘は、とにかくお金がかかる。
光熱費を見ても、首都圏の比ではない。
とにかく寒いので、滞在しなくても、凍結防止のヒーターを稼働し続ける必要があるからだ。

少し尖った言い方になるが、そんな別荘を持っている以上、近所の方々は、庶民ではない。
それぞれの職業で実績を残してきた方々である。
実は、著名人も数多く存在する。

さて、私たちが富裕層が多く存在する環境の中で過ごして、富裕層たちから伝えられる思考法をここに記したい。

「子どもは社会の宝」という考え方

私たちが別荘を所有することになり、近所に挨拶回りをしたときのこと。

娘が小さいこともあり、「子どもが大きい声を出すかもしれない」と予め声をかけたところ、近所の方はこのように切り返しをされた。

「子どもは宝。これからの未来を担う存在。大いに騒ぎなさい。大いに遊びなさい。うるさくしても怒らないから。そして、たくさん遊びに来てちょうだい。子どもの声を聞くと、嬉しくてたまらない。エネルギーをたくさん貰えるようで嬉しいわ。」

とてもクレバーな方だ。

そして、このような答え方は一人だけでない。
周りの人たちには、口を揃えて、このような返答をされるのだ。

また、私たちは、この富裕層の近所の方々に言われていることがある。
「子どもには、遠慮なく、この近所のみんなの家に遊びに行かせてあげて。子どもは親からだけでなく、多くの大人に触れ合う機会を持たせるべきだわ。その方がきっと視野が広がる。ここの大人たちは、お菓子を用意して子どもを待っているわ。子どもとたくさんお話がしたいの。」

富裕層たちは知っている。

子どもは、未来を創る存在。
子どもの可能性は無限大であるのだ。

だからこそ、縛られることなく、子どもには大きく羽ばたいて欲しいと願っている。

富裕層は圧倒的に教育熱心。そして、読書家である。

近所の方々は、よく「教育」という言葉を使う。
特に、本については、とても熱く語る傾向がある。

例えば、「子どもの教育には、やっぱり本をたくさん読ませてあげるといい」などと口にするのだ。

別荘を所有する海外出身の方も同様である。
話の節々で本の重要性を説いている。

そして、最後にこう一言付け足す。

「私も本が大好き。〇〇ちゃんもたくさん本を読んで楽しんでね。」

このように言われれば、娘は本を読まないわけがない。

モチベーションの上げ方が上手な人たちである。

簡単に答えを教えない。子どもに気付きを与える。

子どもは疑問に持つことが多い。
経験数が圧倒的に少ないので、一つひとつに「なぜ?」と思う。

ある日、近所の方のところで遊ばせてもらっていると、娘は「どうしてここに○○があるの?」と聞いた。
その方は、答えを言わなかった。
「どうしてだと思う?」
簡単には答えを言わない。
とにかく考えさせるのだ。

また、ある人は、木を見ながらこう聞いてきた。
「○○ちゃん、木を見てごらんなさい。何か気付いたことはあるかな?」

「ん~」と考え込む娘に、その方はこう続けた。
「何か木から出てきたものが…」
やっと発見できたことに嬉しさを表す娘に、さらにその方は続ける。

「芽が出てきたの。これから春になってくるということ。まだ雪が残っているけれども、少しずつ暖かくなってくるのよ。これからは色々な木を見てごらん。芽が出てきたり、葉っぱが付いてきたり、気付くことも増えてくるよ。」

ただただ忙しく動きまわる人であれば、見落とすかもしれない。
しかし、富裕層は、観察力に優れている。
そして、子どもには、そのような観察力と、簡単には答えを教えないことで思考力を養うことを普段の生活から育むように促しているのだ。

富裕層は‟美”に敏感である

別荘を所有する富裕層は、とてもお洒落である。

80歳を超えても、身だしなみはとても綺麗で、姿勢もいい。
庭の手入れも怠らず、また、家では、絵をよく飾っている。

富裕層になるには、知性はもちろんのこと、美に対する意識が高いことも求められるのではないかと、この別荘にいると強く感じる。

これは、私たち親にとっても、とても参考になる心持ちだと考えている。
特に第一印象で、人に対する意識は左右されるものであるから、普段から身だしなみはしっかりとしておきたいものである。

実は、わが家で心掛けているものがある。
定期的に、家に人を呼ぶことである。

人を呼ぶ際、家の中が乱雑であるのは、失礼に値する。
定期的に人を呼べば、整理整頓するようになり、家の中の空気も乱れない。

私たちは、年を取っても、身だしなみを綺麗にし続け、整理された家で過ごすことを意識したい。

いつも笑顔で過ごしている

話していると分かるが、富裕層たちは、常に相手を立てる。
そして、時折ユーモラスなことを交え、相手を退屈にさせない。
話していると、つい笑ってしまうことが多い。

「笑う門には福来る」ということわざがあるが、まさに実践している人が多い。
笑顔で過ごして、とにかく人生を楽しんでいるように見える。

私は、やりたいことをやり、笑顔で過ごすことができることが、最高の人生の楽しみ方なのではないかと考えている。

素晴らしい環境の中で、私たち親子がやるべきこと

私たち夫婦は、子どもに質の良い教育をしてあげたいと常々考えている。
その一環として、娘は、オンラインレッスンや知育、絵本の読み聞かせ、ピアノの演奏、ボーイスカウトなどに取り組んでいる。
これらは、都会の自宅にいる時から、ずっと取り組んできたものだ。

一方で、別荘は、自然豊かなエリアに存在している。
私たちは、子どもに自然を見ながら、感性豊かに育って欲しいと願っている。

また、別荘エリアには、近所に素晴らしい人格の持ち主が揃っている。
ビジネス分野では、第一線で活躍されてきて、富を得た方々の考え方に触れることは、とても貴重な経験だ。
それは、誰しもが得られる経験ではなく、その思考法を学ぶことは、本や習い事では教えてはくれないことだからだ。
娘だけでなく、私たち親にとっても、勉強になっている。

子どもには、とにかく考えさせ、行動させる。
そして、私たちはその姿をしっかりと見守る。

簡単なようで、実は簡単ではない。
親子がしっかりと信頼関係を築き、未来に進んでいきたい。
そして、子どもには、この別荘で過ごすことができて良かったと思ってもらえるようにしたい。


娘の情報

年少の3歳児。女の子にもかかわらず、やんちゃで好奇心旺盛。
見た目は細いけれども、15kmを歩き切る体力の持ち主。

小学校受験のために、首都圏で幼児教室に通塾。(週一回)
英語を用いた知育塾に通塾。(週一回)
体力作りのためにボーイスカウトに参加。(週一回)

わが家の猫も、講師として、娘に熱心な指導をしている。



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