昨年、私たち家族は、別荘を手に入れた。
自宅が嫌いで、別荘を手に入れたわけではない。
自宅は構想から2年がかりで建てた、自分たちの好きなようにカスタマイズした家である。
気に入らないわけがない。
では、なぜか。
娘は、アレルギー持ちで肌が弱かった。
しかし、自然の中で過ごすと体調は良かった。
そこで、生活拠点を一つにする必要はないという発想になり、別荘を持つことを意識し始めた。
漠然と、別荘が欲しいとは以前から思っていたが、いざ探すとなると迷うだろう…
そう思っていた。
しかし、人生は、タイミングだ。
探してみると、すぐに決まったのである。
当然、候補はいくつも見た。
最後まで迷った物件もある。
ところが、3歳の娘はブレなかった。
最初から最後まで、どんなに聞いても、「この家がいい。」というところがあった。
それこそ、わが家が別荘としている家なのである。
実際に、別荘を使ってからというものの、娘の体調はすこぶるいい。
浄水器や市販のミネラルウォーターよりも、別荘の水が美味しい。
空気と水が良いからだろうか。
家族全員、体調が良くなった。
しかし、ここは標高1000mを遥かに超えるエリア。
冬はとても寒い。
厳冬期には、氷点下10~20℃ほどになる。
とにかく寒いのだ。
しかし、雪は降るものの、豪雪地帯ではないので、さほど積もることはない。
そのような環境の場所では、他にも素敵なところがある。
動物たちの存在だ。
庭には、毎日のように鹿が遊びに来る。
そして、リス。
それから、テン。
まひわ、モズ、アカゲラなどといった小鳥たちもよく来る。
また、夜空を見上げれば、満点の星空が広がる。
流星群の時期でなくても、じっと空を見ていると、流れ星を見つけることができる。
プラネタリウムよりも綺麗で、晴れていれば、毎日が天体ショーなのだ。
実は、この別荘で気に入っている最大のものがある。
それは、静寂である。
都会の自宅はどんなに素敵でも、住宅街の中にある以上、一定の生活音が生じる。
しかし、この別荘では、音がない。
無音なのだ。
これこそ、一番の贅沢だと、私は考えている。
静寂は、集中力を研ぎ澄ます。
その環境で過ごす3歳児の娘は、集中力が徐々に増してきている。
これからは、その集中力を武器に、オンラインレッスン等を駆使しつつ、地方の教育格差を跳ね除けて、ステップアップしてほしい。
※残念ながら、画像の家は、我が家の別荘ではありません。
標高1000m超の別荘を手に入れた理由【3歳娘の成長記録】
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