★作 とりごえ まり
★出版社 アリス館
★発行日 2001年11月20日
あらすじ
心配性のリスの男の子「しんくん」と、のんきなリスの女の子「のんちゃん」シリーズの「雪」をめぐる、心あたたまる一冊です。
寒いある日、2人が木の実で遊んでいるところに、「くまの親子」がやってきました。
木の実をたくさん持っているのは、「冬ごもりのしたく」のためだと、熊のお母さんは教えてくれます。熊の冬眠のこと、そして「今夜あたり、雪が降りそう」だということも。
雪を見たことがない2人は、「ゆきってなあに?」と聞くと、「しろくって、フワフワで、つめたくて」、「空から降ってくるもの」だと教えられ、「雪」を色々と想像します。
のんちゃんのお家で、しんくんとともに、雪を待っていると…さて、「空からのてがみ」は届いたのでしょうか?
このお話は、雪の降る前のワクワク感から、「初めて雪を見た時」の感動までを2人のリスさんが、私たちに教えてくれます。
お母さんにもファンの多い、「とりごえまり」さんの「しんくんとのんちゃん」のシリーズは、絵もお話も優しくて、とっても丁寧に愛情深く描かれている、本当に可愛らしい絵本です♪
Let’s Active Reading!

「雪」は、冬がきたよという「空からのてがみ」だと、絵本にあります。
「雪」を見たことがあるお子さんも、見たことがないお子さんも、自分の言葉で「雪」について、話してもらいましょう♪
2人の気持ちになって、「初めて雪を見た時」に、どんな言葉で伝えるかを考えてみましょう♪
ご家族みんなで、「初めて雪を見た時」の気持ちになって、その感動を伝える言葉を考えてみましょう♪
…とはいえ、きっと言葉にはならないかもしれませんね。
わが家の娘は、しんくんは「わー!」で、のんちゃんは、「すごーい♪」と言っていました。
…気持ちがあふれ出してくる、そんな「感嘆」の表現や言葉が、最もふさわしいのかもしれませんね。
しんくんとのんちゃんは、のんちゃんの家で「木の実のケーキ」とココア飲みながら、雪を待っていました。
りすが食べる木の実は、どんなものか調べてみよう♪
りすは「雑食」で、木の実だけでなく、昆虫や鳥の卵、花や葉、果物やキノコ類を食べています。
また、りすの種類によって、食べている木の実の種類が違う様ですので、調べてみると楽しいですよ♪
ちなみに、りすの好きな木の実で、私たち人間にも食べられる「共通の」木の実は、どんぐりの一部と「クルミ」です。(木の実ではありませんが、ヒマワリの種も「共通」で食べられますよ♪)
ぜひ、「クルミ」を食べてみて、お母さんに感想を伝えてみよう♪
親子の感想


「りすさん、かわい~♪ わたし、見たことあるよ~♪」

「雪は、冬がきましたよっていう、‟空からのてがみ” なの」と、熊のお母さんが、雪を見たことがない2人の子リスに、教えてくれます。
「空からのてがみ」
…詩的な表現で、とってもステキなタイトルですね♪
また、この絵本で感動的なのは、初めて2人が雪を見るシーンです。
この見開きのページには、言葉はありません…
アクティブリーディング・2で、皆さんに考えていただきましたが、「感動」は言葉にできないことが、往々にしてありますよね♪
雪を見たことがない2人が、初めて雪を見た気持ちを言葉にまとめた、次ページのそれぞれの感想もステキです♪
のんちゃんは、「きれいだねー、しんくん。キラキラ ひかってるね」
しんくんは、「うん、ほしが ふってきたみたいだね」です。
あなたのお子さんは、どんな風に「雪」を表現するでしょうか?
もうすぐ、冬です。
今年は、「空からのてがみ」が届くでしょうか?
今回ご紹介した本
