あらすじ
黒猫のお母さんが、白猫3匹と黒猫3匹を生みました。
「くろねこかあさん」は、ごはんを食べたり、子猫をなめたり、爪とぎをしたりと、大忙し…そんなお母さんの「子猫育て」奮闘記です♪
子猫たちは、池に落ちたり、鯉に跳ね飛ばされたりしながらも、「くろねこかあさん」に愛情深く育てられ、すくすくと育っていきます。
作者の東君平さんは、夭折した「切り絵」作家で「童話」作家さんでした。
この絵本は、「猫好き」の東君平さんならではの「白と黒」の「切り絵スタイル」で、「くろねこかあさん」と6匹の子猫のお話が、リズミカルな「七五調」で進んで行きます。
また、「切り絵」をよく見ると、黒猫3匹を切り取った部分が、そのまま白猫3匹として活かされていることに気付きます…さらによく見ると、子どもが聞きやすいと言われている「七五調」で語られている、文中に描かれている文字までも「切り絵スタイル」になっています♪
じっくり見ると、たくさんの発見がいっぱいの東君平さんの絵と文は、素朴であたたかくて味わい深い、とってもステキな絵本です♪
Let’s Active Reading!
さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
親子の感想
「くろちゃん、かわい~♪」
この絵本は、保育園でいただきました。
娘が本箱から選んだもので、私は作家の名前を見て「本当に久しぶりに、東君平さんの名前を見たなぁ」と嬉しく思ったものです。
東君平さんが手掛ける『くんぺい魔法ばなし』は、私の大好きな本でした。
中でも印象に残っているのが、こんなお話でした。
🌼飼い猫がいなくなって、「そのこと」に気付いたのが数日後。
ずっと探していた猫が、ある日ご飯を食べに戻ってきます。
やっと戻ってきてくれたと、猫を抱っこすると「ニャー」と鳴きましたが、それは夢でした。
…実家の猫が2ケ月程、いなくなってしまい、家族みんなで毎晩探し回ったことがあります。そんな時に、君平さんのこのお話を読みました。
描かれていた内容がピタリだったことと、「切り絵」で描かれているモノクロの猫を見て、今は亡き母と一緒に、涙ぐみながら読んだ記憶があります。
…そんなことを思いながら、娘に「切り絵」の「くろねこかあさん」のお話を「読み聞かせる」のは、感慨深いものでした。
🌼実家の猫の後日談
その後、実家の猫はボロボロになって、長い旅から帰ってきました♪
実家の家族も戻ってきた猫も、ボロ泣き…いえ嬉し泣きしました…!