★作 征矢 清
★絵 林 明子
★出版社 福音館書店
★発行日 2013年3月1日
あらすじ
「ひよこさん」が、1人(1羽)で、野原を探検します♪
ワクワクの探検♪は、あっという間に夕暮れとなり、一番星が見え始める頃には、とうとう疲れて、木の根に座り込んでしまいます…。
大きな葉っぱを見つけた「ひよこさん」は、その葉っぱをお布団にして、ぐうぐう眠ってしまいました。
夜が更けた頃、「にわとり」のお母さんが眠っている「ひよこさん」を見つけると、ふわふわの温かいお腹で、そっとわが子を抱っこします。
夜が明けて、「ひよこさん」が目覚めると、そこには大好きなお母さんが…♪
絵を描いた「林 明子」さんが、夕暮れから、一番星、真夜中から、夜明け、そして朝焼けへ…と、刻々と移り変わる夜空を、ため息が出るほど美しい色合いで、見事に描いています。
繊細でかわいらしい「ひよこさん」と、美しい「にわとり」のお母さんとの一コマが、愛情に満ちたあたたかいまなざしで描かれている名作。
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
まずは、優しくて、目にも鮮やかな美しい『ひよこさん』の絵を赤ちゃんに、ゆっくり、じっくり見せてあげましょう♪
娘が0才の時に、少しずつ絵本の読み聞かせを始めましたが、無反応な日々…。
「もう少し経ってからの方が、良いのかなぁ」と思い始めたある日、娘が目を開けている時に、ふと『ひよこさん』の絵本を手に取り、ゆっくりページをめくって見せてあげると…、ナント「ひよこさん」が一番星☆を見上げている絵に、突然、釘付けになりました!
明らかに今までの無反応な感じとは違い、目をまん丸くして、じっと絵に見入っています! …娘が、絵本の世界の美しさ、素晴らしさに覚醒した瞬間でした♪
これ以降、娘は目の前で絵本が開かれるのを楽しみにするようになりました。
絵本を開くと、目をキラキラさせながら、一生懸命、目で絵本を追っていました。
赤ちゃんは、絵本に対して、決して無反応ではありません。
全神経を集中して、しっかりと目で、絵本を読んでいるのです♪
無理に「読み聞かせ」をしなくても、赤ちゃんに絵本を見せるだけでも、貴重な親子のコミュニケーションとなるのです。
赤ちゃんの反応を見ながら、ゆっくり読み聞かせをした後は、少しずつ赤ちゃんに話し
かけてみましょう♪
「この草は、きっとネコじゃらしだね!」
「夕焼けがみかん色で、朝焼けは桃色…夕焼けと朝焼けは、違う色で描かれているんだね!」など…、赤ちゃんの目線や反応を見ながら、少しずつ話しかけてみましょう♪
機嫌が良いと「あうあう」とお返事したり、話しかけたりしてくれますよ♪
「娘は、絵本の『ひよこさん』が大好き♪」と祖母に伝えると、ナント黄色いタオル地で「ひよこさん」のぬいぐるみを手作りし、娘にプレゼントしてくれました♪
その後、娘の枕元にはいつも、祖母手作りのふわふわの「ひよこさん」がいてくれて、ずっと、娘の子守り役を果たしてくれました♪
手作りしてくれた祖母と、ぬいぐるみの「ひよこさん」には、感謝の気持ちでいっぱいです♪
もしも可能でしたら、皆さまも「ひよこさん」(あるいは「お気に入り絵本」の登場動物など♪) を手作りして(または、得意な方にお願いして)、赤ちゃんと一緒に、絵本に登場するぬいぐるみで遊んであげましょう♪
大好きな絵本に登場する、ぬいぐるみと遊び、触れ合える楽しさは、赤ちゃんへの最高のプレゼントです♪

親子の感想

では、全体を通して、我が家の親子(お母さんと0歳時の娘)の感想をご紹介します。
ぜひ、参考にしていただき、素敵な絵本なので、一度手に取って、楽しんでください♪

ひよこ…!

とってもかわいい『ひよこさん』が、娘をすばらしい絵本の世界へ、連れて行ってくれました♪
娘が絵本に覚醒した(絵本を見る楽しさを知った)『ひよこさん』が、一番星☆を見上げている背景の薄暮の空の色が、本当に優しくてきれいな色です。
…その後もしばらく、娘の「ひよこさんブーム」が続きました。
娘が絵本に覚醒した瞬間に立ち会えて、本当に幸せです♪
この瞬間から、私たち親子の「読み聞かせ」が始まり、「アクティブ リーディング」への道のりがスタートしました。
まさに「初めの一歩」です♪
『ひよこさん』は、娘にとっても、私にとっても、忘れられない大切な絵本です。
そして、「ひよこさん」のぬいぐるみを手作りしてくれた祖母と、娘の子守りをしてくれたぬいぐるみの「ひよこさん」には、感謝の気持ちでいっぱいです♪
今回ご紹介した本
