★文 乾 栄理子
★絵 西村 敏雄
★出版社 福音館書店
★発行日 2021年4月1日
あらすじ
町はずれの青い屋根の小さなお店で、バルバルさんは床屋をしています。
ある朝、バルバルさんが開店準備をしていると、一匹のおさるさんがやってきて、「おはようございます。どうぞよろしくお願いします」と言い、いつの間にかエプロンをして、お客さんを席に案内したり、床を掃いたりと、一日中お手伝いをしてくれました。
バルバルさんがお礼を言うと、「あしたもよろしくお願いします」とおさるさん。
あまりに熱心なので、その後も来てもらうことになりました。
一生懸命働いたおさるさんは、とうとうバルバルさんの髪をカットするまでになりましたが…なかなか上手くいきません…「あー切りすぎました。ごめんなさい」と謝るおさるさんに、「いやいや、なかなか良いですよ」と、バルバルさんは笑いました。
果たして、おさるさんがバルバルさんをカットした「ショートカット」は、町で大人気となりました♪
ところで、おさるさんはどうしてバルバルさんのお店に、手伝いに来てくれたのでしょうか?
絵者・西村さんの描く、優しい色合いでおしゃれな可愛い絵と、いつも楽しくて心温まる作者・乾さんのお話は、子どもたちに大人気♪「バルバルさん」シリーズの最新版(!) 第3弾です。
Let’s Active Reading!

あなたのお子さんは、床屋さんや美容室などで、髪を切りますか?
バルバルさんの絵本を読んだら、ぜひ「床屋さん」がどんなお仕事なのかを見に行きながら、髪を切りに行ってみませんか?
娘は、近所の美容室で、髪を切っていただいています。
そして、美容師のおばあちゃんに髪を切っていただいている間、じっとその動きを見ています♪
あなたのお子さんは、髪を切りに行きますか?
切っている間は、良い子にしていられますか?
「読み聞かせ」をした後、色々なものに興味を抱いている間に、そのアンテナを広げましょう♪
ぜひ、お母さんのお手伝いをしてみましょう♪
娘は、洗濯物を干したり、料理の手伝いをするのが大好きです♪
きっと、子ども特有の「新しい物好き♪」…「好奇心」のなせる技だと思います。
ぜひ、お子さんに、お手伝いをお願いしてみてください。
そして、お手伝いの後は「褒める」または「ありがとう」の一言を忘れずに♪
そうすれば、次回も気持ち良く、手伝ってくれますよ♪
親子の感想


「バルバルさん、面白いから、読む~♪」

絵者・西村さんの描く絵は、優しい色合いで丁寧に描かれていて、どこかおしゃれなフランスの香りがしてきます♪
本当にキレイな色の「赤白青」のが多く使われているため、フランス国旗のトリコロールを思わせるからだと思っていたのですが、よくよく見ると、これは「床屋さん」の「グルグル3色」と同じだからだ(!)と、今更ながら気付きました…!
今回のお話も、バルバルさんとおさるさんの交流が優しくて温かく、ハートウォーミングなお話でした♪
修行中の「おさるさん」に髪を切られすぎても、バルバルさんのように「いやいや、なかなか いいですよ」と笑いながら言える様な「寛容な心」になりたいものですね♪
今回ご紹介した本
