★作 西村 敏雄
★出版社 福音館書店
★発行日 2020年10月10日
あらすじ
森の中に、大きな布団がありました。
「だれのかな・・・」
ライオンがその布団を見つけると、不思議に思いつつも、その布団に入ってみます。
「ふかふか おふとん いいきもち! 」
そこへ、次から次へと様々な動物たちがやってきます。
ワニ、ぶたの兄弟、キツネ、ゴリラの親子、カバ、羊、馬、ウサギ・・・
みんな幸せそうに、ぐうぐう寝ています。
しかし、ここで、誰かが、みんなの布団を取って、寝始めました。…それは、体の大きな、ゾウでした。
みんなが寝ているにもかかわらず、知らず知らずのうちに布団を引っ張って寝てしまったのです。
それでも、動物たちは仲良く、みんなで幸せそうに寝てしまいます。
動物たちは、それぞれ布団を取り合って喧嘩をすることもなく、幸せいっぱいに一つの布団で寝ています。それは、平和でのんびりした様子で、読んでいる誰もが、穏やかな気持ちになれる絵本です。
Let’s Active Reading!

布団を見つけたとき、布団に入ったとき、布団に入っているときに、他の動物がやってきたとき。
それぞれライオンの表情は変わっています。
実は、だんだんライオンの表情がにこやかになっているのに気付きましたか…!
動物たちが布団を取られたとき、どのような表情をしていますか。
困った顔の動物、少し怒り気味の動物がいますね♪
その後、ゾウが知らず知らずのうちに布団を引っ張ってしまった様子が分かったとき、動物たちはどのような表情をしていますか。
みんな穏やかな気持ちになっていますね。
このように気持ちがどのように変化していくのか、表情や仕草をよく見て、考えてみましょう♪
みんなで一つの布団で入ってみると、どのような気持ちがしますか。
きっと、森の動物たちと同じように、穏やかな気持ちになりますよね♪
親子の感想


ゾウさん、ねているね~

一つのものをみんなで奪い合うことなく、みんなで一緒に使っていく。
特に小さな子にとって、「譲る」「一緒に使う」ということはなかなか難しいことです。
この絵本では、みんなで仲良く使うことの大切さを学ぶことができます。
相手の気持ちに寄り添うことは、教えてもなかなか習得しにくいものです。
このような絵本を通して、子どもには、優しい気持ちを持ってもらいたいものですね♪