あらすじ
伊豆の昔話です。
むかしむかし、沢山の「みかん山」を持つ男がいました。
ある豊作の年、どのみかん山も実をつけているのに、一個の実もつけていない、みかん山がありました。
男は不思議に思い、その「みかん山」を歩いてみると、たった一つだけ大きな実がなっていました。
そのみかんは、男が山に行くたびにずんずん成長し、一抱えもあるほどに大きくなり、とうとう地面についてしまいました。男が「そろそろ、この実をとろう」とすると、中から何やら話し声が聞こえてきました。
男は指で、みかんに穴を開け、中をのぞいてみると…
静岡県在住の「福知さん」が版画に彩色をして、「昔話」を味わい深く表現しています。
Let’s Active Reading!
親子の感想
3歳児の年少
みかん好きの娘は、表紙の絵を見て、
「おか~さ~ん、はやくこの本、読みたいよ~♪」
「バナナと、いちごと、桃とぶどうの中に入りたいよ~♪」
お母さん
幼い頃から、私は本が大好きで、「日本昔話」「世界の童話」「アンデルセン・グリム・イソップ童話」などを片っ端から読んで行った記憶があります。
そして、どこで聞いたのか、私はこのお話を知っていましたが、どんな内容だったかを覚えておらず、早速、図書館で借りてきて、みかん好きの娘と読みました。
…みかんの中に、仙人♪
…そうです! その発想が楽しい上、平和で穏やかなお話でしたね♪
それにしても、あんなにたくさんの本を読んでいたのに、覚えていない本の方が多いとは…と少し寂しく思いつつも、娘にかこつけて、好きな絵本をたくさん読書・再読している日々。娘が絵本を好きになってくれて、本当に嬉しく、ありがたい限りです♪