★作 にしまき かやこ
★出版社 こぐま社
★発行日 1995年6月10日
あらすじ
「だっこして」
カンガルー、ひよこ、こぐまなどの赤ちゃんや子どもが、お母さんやお父さんに甘えます…「よしよし」「おいでおいで」「たかいたかい」と、それぞれがとっても幸せそうです。
「だっこして」と甘えるのは、動物の赤ちゃんや子どもだけではありません。
ぬいぐるみの「うさぎのぴょんた」や人間のななこちゃんも、「だっこして」ほしいのです…「ゆうらり ゆらり ねんねんよ」とお母さん。
優しさに満ちた、幸せいっぱいの「赤ちゃんの絵本」です。
サラリと描いていながらも、かわいらしくて、あたたかい「にしまき かやこ」さんの絵…実はこの絵本、こげ茶色の「筆」の様な実線に縁どられ、黄色、オレンジ、黄緑色の3色の「赤ちゃんの目に優しい色」しか使われていないのです。
そして、「だっこ」されている赤ちゃんや子どもが嬉しそうなのはもちろん、「だっこして」いるお母さんやお父さんたちも、愛情あふれる表情で、深い幸せに包まれています。
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
「だっこ」されている、子どもの表情はいかがですか?
「だっこ」は、ダイレクトに愛情表現できる行為です。
言葉は、いりません。たくさん「だっこして」あげましょう♪
わが家では、娘が0歳の時からこの絵本を「読み聞かせ」ていましたが、やはり、娘を「だっこ」しながら「読み聞かせ」ていました…そして、読後にも「むぎゅ~♪」と言いながら、娘を「だっこ」していました♪
ある日、言葉の点と点が線になってつながります。
サラリと絵本を「読みきかせ」るだけでも十分ですが、子どもに「語りかけ」をしてみましょう。わが家の例は、次のとおりです。
🌼カンガルーのお母さんは、赤ちゃんをお腹に入れる袋があるんだね。
🌼「にわとり」はお母さんで、「ひよこ」は「にわとりの赤ちゃん」のことだね。
🌼くまのお父さんが、くまの子にしてあげた「たかい たかい」をやってみようか♪
「ななこちゃん」には、ぬいぐるみの「うさぎのぴょんた」が、「だっこして」と言っているように聞こえました。
きっとそれは、「ななこちゃん」が、「だっこ」してほしかったから…
お子さんが気に入っている「ぬいぐるみ」を、だっこさせてみましょう!
ニッコリしたら、はなまる💮です!
ぬいぐるみや動物、他人の気持ちを察することができる、優しい子どもに育ってほしいものです♪
親子の感想


「あっ! カンガルーだ~♪」

「だっこ」は、他の何物にも代えがたい、子どもへの「深い愛情」を表すことができるダイレクトな行為です。
おもちゃで遊んだり、ステキな音楽を聞かせたり、楽しいテレビを見たりするのとは、全く別次元の、親子双方で感じる「幸せな交流」のようなものです。
さて、ご近所の先輩ママに言われた、私にとって忘れがたい言葉があります。
「だきるだけたくさんの人に、赤ちゃんを ‟だっこして” もらいなさい」という言葉です。
先輩ママ曰く、「赤ちゃんは ‟だっこ” を通じて、言葉以上のたくさんの情報(‟だっこ”してくれた人の表情や、かけてくれた言葉、その人のもつ雰囲気など…)を得て、たくさんのものを吸収し、たくさんのものを学んでいる」のだと。
そのお話を伺ってから、私は多くの方々に、娘を「だっこして」いただいています。