子どもに「お手伝い」をしてもらおう!

子どもの将来
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「お手伝い」の意義

大人は、仕事を選ぶ要素として、「年収」「職場環境」「働きがい」など様々な想いがあると思います。その中で、「働きがい」とは、仕事をするうえで、他人から認められたりすることで見出される「存在意義」だと私は考えます。

子どもも同様に、存在意義を見出せることは、とても嬉しいことだと思います。いわば、子どもにとって、「お手伝い」は「働きがい」ある仕事といっても良いのではないでしょうか。

幼い子どもであっても、率先して「お手伝い」をすることができれば、周りの大人に褒められ、嬉しく思います。そして、子どもは「お父さんお母さんが好き」だからこそ、「お父さんお母さんが喜ぶ姿」を見たいのです。だからこそ、子どもには、たくさん「お手伝い」をしてもらって、お父さんお母さんも子どもをたくさん褒めて、みんなでたくさんの笑顔をふりまきましょう。

笑顔は笑顔をもたらし、さらには幸せまでもたらします。

子ども達の「お手伝い」の状況

日本の子ども達は、どの程度「お手伝い」をしているのでしょうか。
厚生労働省では、小学校6年生を対象に、「第12回21世紀出生児縦断調査」(平成29年度) にて、「お手伝い」の状況を調査しています。その調査結果をご紹介します。

子どもの性別にみた「お手伝い」の状況
厚労省・第12回21世紀出生児縦断調査より引用

男の子も女の子も、普段から約8割の子どもが家庭で「お手伝い」をしていることが分かります。一方で、2割の子ども達が「特にしていない」と回答しています。様々な家庭環境や健康面などで「お手伝い」を「できていない」可能性が考えられますが、いずれも男女差であまり大きな差は見受けられませんでした。近年、育児を率先して行う男性の「イクメン」が増えてきていることや、料理の上手な男性が増えてきており、昭和の時代のように、男は台所に立たないという時代は終わったのではないかと思います。これらは、女性の社会進出や、夫婦共働きが当たり前になった時代背景もあって、「男の子」「女の子」の分け隔てなく「お手伝い」をさせることで、みんな同様に家事をできるようにお父さんお母さんが子どもに意識させているかもしれません。

種類(複数回答)別にみた「お手伝い」の状況
厚労省・第12回21世紀出生児縦断調査より引用

「男の子」は、「女の子」よりも「部屋やお風呂などの掃除をする」「ゴミを出す」「おつかいをする」項目が多いことが分かります。一方で、「女の子」は、「男の子」よりも「お米をといだり、料理を作るのを手伝う」「洗たく物を干したり、たたむ」項目が多いことが分かります。これらより、「女の子」のお手伝いは、家の中で日常的に行う家事のお手伝いが多い傾向にあります。

父の家事の状況別にみた子どもの「お手伝い」の状況
厚労省・第12回21世紀出生児縦断調査より引用

家庭で、お父さんが家事をするかどうかで、子どもの「お手伝い」の状況の差が約10%異なることが分かります。お父さんが家事をする家庭では、誰もが「家事をする」ことが当たり前の雰囲気になっていることが想定されます。そのため、子どもにも積極的に「お手伝い」をさせる空気になっているのではないでしょうか。
わが家では、お父さんも家事をこなします。料理・掃除・洗濯・ゴミ出しなど空いてる時間があれば、率先して家事をしています。夫婦で家事をこなす姿を見ているからか、3歳児の娘も、料理作りの「お手伝い」をやりたいと言ってくれています。

「お手伝い」の効果

子どもが「お手伝い」をすることで、様々な効果があると考えられます。「お手伝い」をすることは、お父さんお母さんが助かるだけではありません。子ども自身にとっても、大きな成長をもたらす大事な「お仕事」です。「時間がかかる」「危ない」という理由だけで「お手伝い」をさせないのではなく、「お手伝い」をすることは、子どもの成長を遂げる大事な教育だと考えます。具体的に、「お手伝い」はどのような効果をもたらすのか考察します。

子どもの自立心が芽生える

子どもが自分の服をたたんだり、部屋を掃除するなど、自分のことは自分でするということが積み重ねることができれば、自信をつけることができ、自立心が芽生えることでしょう。できることが増えれば増えるほど、大きく自信をつけることでしょう。

子どもが自分の存在意義を感じることができる

お父さんお母さんに褒めてもらえたり、やり遂げた後の達成感を感じることができれば、お手伝いをやって良かったと思えることでしょう。そして、「できた!」と思うことで、自らの存在意義を感じることでしょう。

子どもが大人になったとき、家事をこなすことができる

様々な「お手伝い」をすることで、多くの家事を見ることになります。家事は、それぞれの意味があり、大人になった際にできれば、暮らすことに困ることはないでしょう。そして、家事が一通りできるようであれば、人としての信頼感を持つことができるでしょう。

子どもが責任感を覚える

「お手伝い」とは言え、お父さんお母さんが子どもに任せた「仕事」です。任せられた仕事には、責任感を持って行う必要があります。任せられた仕事を放棄することは、お父さんお母さんの信頼を失います。子どもは、お父さんお母さんに「喜んでもらう」ために頑張るのです。そのためには、責任を持って、最後までやり遂げることでしょう。

親子間のコミュニケーションが増える

「お手伝い」をすることで、子どもが疑問に思うことが出ることでしょう。また、解決できずに困ったことも出ることでしょう。そのようなときに、お父さんお母さんに聞くことで、分かることもたくさんあるはずです。また、やり遂げた後には、なるべく「よくできたね」「頑張った!」などと褒めるようにしましょう。このようなコミュニケーションの積み重ねが、親子間の信頼感の増幅にもつながります。


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