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1650円の問題集を「使い倒す」という選択、「スーパーエリート問題集」 ――費用に見合わない塾にお金をつぎ込む前に、親としてできること

中学受験の戦略(低学年〜)
この記事は約7分で読めます。

スーパーエリート問題集を4周目。
最レべ』や『トップクラス問題集』も一通りやってみて、

「市販の問題集で一番難しいな」

と感じた一冊を、ひたすら何度も何度もやり直してきました。

私の中には、ずっとこんな思いがあります。

相性が悪く、費用に見合わない塾にお金をつぎ込むくらいなら、市販の問題集を使い倒してほしい。

この記事では、

  • なぜ、1650円の一冊をここまでやり込む価値があると思っているのか
  • 実際に「4周やり切る」とはどういう世界なのか
  • 塾と市販問題集、それぞれのお金とリターンをどう考えているのか

を、親の立場から正直に書いてみたいと思います。


「最レべ」「トップクラス」も素晴らしい。でも、頭一つ抜けていた一冊

市販のハイレベル問題集といえば、

このあたりは、もはや“王道”と言っていい存在です。
実際に取り組んでみて、どちらも非常によくできた問題集だと感じました。

  • 難易度も高い
  • 良問が多く、解説も丁寧
  • 「上位〜難関校」をしっかり意識した構成

ただ、そのうえであえて言うなら、私の実感としては

スーパーエリート問題集」は、頭一つ抜けている

という認識です。

  • 単に難しいだけでなく、
  • 思考の“ねじれ”や“飛躍”を要求される問題が多く、
  • 子どもの「限界ライン」を、もう一歩だけ外側に押し広げてくる感覚がある。

最初に手に取ったときは、
「市販でここまでやるか…」と、少し笑ってしまったくらいでした。

だからこそ、心のどこかで直感しました。

「これは一度やっておしまいにしてはいけない一冊だな」

と。

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スーパーエリート4周目――1650円の中に「塾1クール分」が詰まっている

4周も回してくると、同じ問題を何度も目にします。
それでも、そのたびに新しい発見があります。

  • 前より早く気づけた
  • 前よりシンプルな解法で辿りつけた
  • 逆に、今日はなぜか引っかかった

そうした「微妙な変化」が、はっきり見えてくるのです。

ざっくりと、私の中の周回イメージはこんな感じです。

◆ 1周目:内容インストールの周回

  • とにかく全問にぶつかってみる
  • 「解けた・解けない」よりも
    • どんな問われ方をされるのか
    • どこに着目すべきなのか
      を体で覚えるフェーズ

ここはある意味、塾でいう**“講義のコマ”**に相当します。
子どもにとっては一番しんどく、一番「世界が広がる」局面でもあります。


◆ 2周目:理解の穴を埋める周回

  • 1周目で×・△だった問題に再挑戦
  • 「一度目はキツかったけれど、二度目は通る問題」と
    「やはり意味が分からない問題」を分けていく

この周回で、

  • 一度見たら理解できるもの
  • 何度見ても引っかかるもの

が、くっきり浮かび上がってきます。
親としても、「うちの子がつまずきやすいゾーン」がかなり明確になります。


◆ 3周目:弱点あぶり出しの周回

ここからは、すでに全問をやる必要はありません。

  • 1・2周目で一度でも迷った/間違えた問題だけを再度解く
  • 正解しても、一瞬「え?」と止まったものには△マーク

このフェーズになると、スーパーエリートはもはや

「1冊丸ごとの問題集」ではなく、
「うちの子専用の“最難関弱点集”」

へと変わっていきます。

  • 何度やっても崩れがちな単元
  • 少し数字や条件が変わると迷子になるパターン

そういったポイントが、残酷なまでに見えてきます。
けれど、そこを直視して一つひとつ潰していけるのが、家庭学習の強みでもあります。


◆ 4周目:仕上げ&スピード強化の周回

4周目に入ると、だんだんと**「やり切った感」**が漂ってきます。

ここでのテーマは2つだけ。

  1. 「絶対に落としたくない問題」を確実に取ること
  2. 時間を意識し、「本番速度」で解くこと

具体的には、

  • 1ページ10分
  • 単元セットで20〜25分

といった形で制限時間を設け、ミニ模試のように解いていく。

終わったら、

  • スラスラ迷わず解けた問題 → ○だけ
  • 一瞬でも詰まった問題 → △
  • 解けなかった問題 → ×

と印をつけていきます。

こうすると、

  • 「正解だけれど時間がかかりすぎる問題」
  • 「本番で時間を食いそうな問題」

が、一目で分かるようになります。

ここまでくると、1650円の問題集を

「塾1クール分の授業+テスト+復習ノート」

に匹敵するくらいまで使い切っている、と言っても大げさではないと感じています。


変な塾にお金をつぎ込む前に、親として考えたい「投資の順番」

私は、塾という存在そのものを否定したいわけではありません。
良い塾・良い先生との出会いは、子どもにとって大きな力になります。

ただ、正直な本音として、

「このレベルの市販問題集を、まずは一冊やり切ってからでも塾は遅くないのでは?」

と思ってしまうことが多々あります。

  • 月謝で毎月2万〜3万円、年間にすれば数十万円
  • 生活リズムや通塾時間も削られていく
  • 中には、市販問題集+α程度の内容にとどまる講座も少なくない

一方で、市販のスーパーエリート問題集は、

  • 1冊1650円
  • 自宅で、生活リズムをほとんど崩さずに取り組める
  • 親が進度と理解度を把握したうえで、何周も回せる

冷静に「費用対効果」だけを見れば、
どちらが合理的かは、数字を並べた時点で明らかだと思うのです。

もちろん、

  • 家ではどうしても勉強が進まない
  • 親子で勉強を挟むとケンカになってしまう

といったご家庭もあるので、一概には言えません。
そうした場合、第三者としての塾には大きな役割があります。

ただ、少なくとも我が家の場合は、

「変な塾にお金をつぎ込むくらいなら、
良質な市販の問題集を徹底的に使い倒す」

という判断をしてよかった、と今のところは感じています。


「使い倒す」ために、実際にやっている小さな工夫

「やり直しは何度も繰り返すべきだ」と頭で分かっていても、
現実には2周目・3周目で息切れすることがあります。

そこで、我が家で実際にやっている“小さな工夫”を書いておきます。

① 全問周回は最初だけ。その後は「選抜制」にする

  • 1周目だけは全問
  • 2周目以降は、×と△がついている問題だけに絞る

と決めてしまう。

これだけで、

  • 「毎回全問やらなきゃ…」というプレッシャー
  • そして親の側の「今日もここまで終わらせないと」という焦り

から、かなり解放されます。

「やり直し=苦行」ではなく、
**「自分の弱点をノックしてくる特訓メニュー」**くらいの感覚になると、子どもの表情も少し変わってきます。


② 間違い方のパターンを「言葉」にして共有する

間違えたときに「ここ違うよ」で終わらせず、

  • 計算ミスなのか
  • 条件読み落としなのか
  • 図や表が雑で勘違いしたのか
  • 日本語の主語を取り違えたのか

など、「何をやらかしたのか」を一緒に言葉にしていくようにしています。

そして、そのパターンごとに、

  • 「この手の問題は、最初に条件に線を引こう」
  • 「図形の問題は、端から端まで線を引き切ってから考えよう」

といった**“次回のルール”を1つだけ決める。**

これを地道に続けていくと、
スーパーエリートの周回が、そのまま**“思考習慣の矯正”**になっていきます。


③ 親は「先生」ではなく「コーチ」のつもりで向き合う

家庭でここまでやり込むと、親がつい“先生モード”になりがちです。
しかし、それだと親子ともに疲れますし、関係性もギスギスしやすい。

なので、私は意識的に

  • 答えを教える人ではなく
  • 子どもの考えを引き出して整える**「コーチ役」**

を目指しています。

具体的には、

  • 全ての問題を横から口出ししない
  • 重要な数問だけ、「どうやって考えたか」を口で説明してもらう
  • その説明を聞いてから、「ここまで筋が通っているね」「ここだけもう一歩だね」と短くフィードバックする

こうやって、

「親に説明することで、自分の頭が整理される時間」

を、あえて作るようにしています。
スーパーエリート級の問題は、この“説明トレーニング”とも相性が良いと感じます。


「やり切った」一冊を、これからどう扱うか

ここまでやってくると、自然とこんな感覚が芽生えてきます。

「この一冊については、もう十分やった」と胸を張って言える。

もちろん、5周目・6周目と続けることも不可能ではありません。
ですが、どこかのタイミングで

  • 「この問題集は、ここまでやれば十分」
  • これからは“辞書・参考書”として、必要なときに戻る存在にする

という切り替えをしたほうが、全体のバランスは良いと感じています。

そのうえで、

  • 同じ単元を、最レべトップクラスで“別の角度”から解いてみる
  • 全国統一小学生テストの過去問で、実戦型の出題に触れてみる
  • 記述・作文・日記などで、「考えを言葉にする」訓練とつなげる

といった“横展開”を足していく。

つまり、

  • スーパーエリート → 縦方向の「限界突破」をしてくれた師匠
  • 他の問題集やテスト → 横方向の「対応力」を広げてくれる仲間

という役割分担です。


1650円の一冊から始まる、「家庭主導」の学び方

塾を軸にしてしまうと、

塾のカリキュラムが“主”で、家庭学習は“従”

という構図になりがちです。

一方で、1650円のスーパーエリート問題集のような一冊を軸に据えると、
学びの主導権は完全に「家庭側」に戻ってきます。

  • 今日はどこまで進めるか
  • どの問題を深くやり直すか
  • どのペースで回していくか

それを、子どもの様子を見ながら親子で決めていける。
これは単なる勉強効率を超えて、

「自分で学び方をデザインしていく力」

を一緒に育てている時間だと思っています。

1650円のスーパーエリート問題集
4周も5周も回していけば、
もはや「たった1650円」とはとても言えないほどのリターンを返してくれます。

変な塾にお金をつぎ込む前に、
まずは一冊の問題集を、ここまで徹底的に「使い倒して」みる。

その先に見えてくる景色は、
高い月謝では決して買えないものだと、私は信じています。

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