『トップクラス問題集 小学2年 国語・算数』は本当に使えるのか?

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はじめに

子どもにとって「できた!」という感動は、何よりの学びになります。 そして、その“できた!”を引き出す教材に出会えたとき、家庭学習は一気に加速します。

今回ご紹介するのは、そんな1冊——いや、2冊。 『トップクラス問題集 小学2年 国語』と『トップクラス問題集 小学2年 算数(改訂版)』です。

「中学入試をめざす」と大きく書かれたこの教材は、 本当に小学2年生に必要なのか? 早すぎないのか? 難しすぎて心が折れてしまうのでは?

私自身も最初はそんな不安を抱いていました。

でも、実際に娘と取り組んでみて、 「これは今やる価値がある教材だ」と確信を持てました。

この記事では、実際に家庭で使ってみた体験をもとに、 この問題集の魅力・構成・使い方・子どもの反応まで、 ありのままのリアルなレビューをお届けします。


トップクラス問題集とは?

出版元は文理。 小学生向けの「ハイクラス問題集」シリーズで知られる出版社です。

このトップクラス問題集は、

  • 標準レベル(学校基礎)
  • ハイクラス(発展・応用)
  • トップクラス(中学受験上位校レベル) という3段階のうち、最上位の難度に位置します。

しかも、ただ難しいだけではありません。

  • 思考力を問う設問
  • 記述力を養う構成
  • 試行錯誤を通して「考える力」を育む など、受験・非受験を問わず“深い学び”が得られるのが特徴です。

推薦者には、あの森上展安先生(中学受験の第一人者)の名も。 表紙に書かれた力強いコピー——

塾へ入る前に、やるべきことがある。

この言葉に、深くうなずく保護者も多いのではないでしょうか。


『国語』の魅力:読解・記述・語彙力の三本柱

『国語』のトップクラス問題集には、 「この学年でここまでやるのか!」という驚きが詰まっています。

収録内容は、

  • 文章読解(物語文・説明文)
  • 記述問題(抜き出し・理由説明・自分の言葉で書く)
  • 語彙・文法(ことわざ、慣用句、同音異義語など)
  • 文の構成(文節、接続語、主語と述語の関係)

記述問題では、たとえば

「どうして○○だと思いましたか。その理由を説明しましょう」 という問いに、自分の言葉で20〜30字でまとめる問題も。

これこそが「考える国語力」を育てる本質です。

娘が最初にこのタイプの問題に出会ったとき、 「え? なんで理由まで書かないといけないの?」と戸惑っていました。

でも、何度か一緒に読み合わせをして、 「ここにヒントがあるよ」と声をかけながら考えていくと、 自分なりの答えを導けたときに、本当に嬉しそうな顔を見せました。

その瞬間、私は確信しました。

この教材は、ただ問題を解かせるだけじゃない。 “考える習慣”を子どもに植えつける教材だと。


『算数』の魅力:思考力・図形・条件整理の訓練場

『算数(改訂版)』もまた、ただのドリルとは一線を画します。

  • 応用計算(繰り上がり・繰り下がり・3段階の計算)
  • 図形問題(構成・折り紙・回転・展開)
  • 条件整理型の文章題(順序・組み合わせ・数の関係)

特に文章題では、

「AくんはBくんより3個多く〜、Cくんは2個少なく〜」 のような問題が連続して出てきて、 **“文章を図に置き換える力”**が自然と養われていきます。

さらに、図形問題も非常に秀逸。

「折り紙を折ったあとに切って、開いたときの形を予想しなさい」 という問題では、娘が折り紙を本当に持ってきて試していました。

紙の上だけでなく、手と頭を同時に動かす体験が、 学びをより深く、楽しいものにしてくれます。

もちろん、初めから解けるわけではありません。 何度も間違え、解説を読み、一緒に図を描き、 「ここがこうなってるってことか!」と理解したときの笑顔—— その瞬間こそが、家庭学習の宝物です。


トップクラス問題集の構成とレベル感

項目内容
対象学年小学2年(他学年も展開)
難度小2基準では最上級レベル(Z会・四谷大塚上位)
特徴思考型・記述型・応用型中心の問題構成
付録巻末に「学力診断テスト」付き(到達度チェック可)
解説やや簡潔(親がフォローできると効果倍増)

わが家の使い方:週末7〜10時間で挑戦!

わが家では、このトップクラス問題集を、

  • 平日は基礎+短時間復習(Z会/リーダードリル)
  • 週末は集中演習タイム(3〜4時間×2日) という形で取り入れています。

娘にとっては、 「これが解けたら週末が終わる!」という達成の象徴になっていて、 ときに悔し涙を流しながらも、あきらめずに取り組んでいます。

正答率よりも大切にしているのは、

  • どこでつまずいたかを一緒に見つける
  • 自分の言葉で説明してもらう
  • “やり直しノート”で再挑戦 この3点です。

“ただ正解する”ではなく、 “どう考えたか”にフォーカスする姿勢を育てることこそ、 この教材の本当の使い方だと実感しています。


まとめ:難しい。でも、だからこそやる価値がある

『トップクラス問題集』は、確かに難しいです。

でも、「難しいことを考え、乗り越える経験」こそが、 子どもの未来にとってかけがえのない“知の筋肉”になると、私は信じています。

「塾に入る前に、やるべきことがある」—— それはまさに、

  • 思考力
  • 記述力
  • あきらめず考え抜く力 といった、すべての学力の土台となる力です。

この教材は、親子で一緒に乗り越える“登山”のようなもの。 頂上に立ったときの喜びは、単なる正解以上の価値があります。

受験するかどうかはまだ未定でも、 「地頭を鍛える学び」に取り組みたいすべての家庭に。

強く、熱く、おすすめします。

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