中学受験を見据えて小学生のうちから本格的な学習を始める家庭が増えています。中でも人気の高い通信・オンライン教育サービスが「Z会」「四谷大塚(リトルくらぶ)」「東進オンライン学校 小学部」です。しかし、実際にどれを選べばいいか、迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、教材の特徴、料金、サポート体制、学習スタイル、さらには家庭との相性まで、徹底的に比較し、最適な選択ができるようガイドします。
■ 1. 教材の特徴を徹底比較!
【Z会】 ・添削中心で記述力を重視 ・1ヶ月に2回の丁寧な添削指導 ・「みらい思考力ワーク」では論理的思考・課題解決力を養成 ・進度は学校+α程度で、応用力重視
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【東進オンライン小学生講座】 ・有名講師による映像授業(特に算数に強み) ・基礎から応用までをテンポよく学べる ・演習充実講座により問題演習の量を確保 ・1講座が短く、集中力が続きにくい低学年にも適している
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■ 2. 料金を比較!家計へのインパクトは?
【Z会(小2コース)】
- 「みらい思考力ワークなし」
- 12カ月一括払い:月額4,998円(税込)
- 毎月払い:5,880円(税込)
- 「みらい思考力ワークあり」
- 12カ月一括払い:月額5,848円(税込)
- 毎月払い:6,880円(税込)
【四谷大塚 リトルくらぶ(小2・中学受験コース)】
- 入会金:11,000円(税込)
- 毎月払い:8,880円(税込)
- 月例テストや添削指導、教材費込み
【東進オンライン学校 小学部(小2)】
- 12カ月一括払い(6月申込):28,336円(税込) → 月額換算 約2,361円
- 映像授業と問題演習に特化し、コスパの高い価格設定
■ 3. みらい思考とは?
Z会が提供する「みらい思考力ワーク」に含まれる“みらい思考”とは、
- 単なる暗記や計算に留まらず、
- 「なぜ?」「どうして?」と問いを立てる力、
- 事象を多角的に分析し、解決策を導く思考力、
- 他者の意見を尊重しつつ自分の考えを表現する力
といった、2030年代以降の社会で必須となる「汎用的な非認知スキル」を育てる指導が中心です。
論理的思考・創造的発想・表現力を育て、AI時代を生きる子どもにとって必須のスキル育成につながるため、将来的な国公立大医学部や海外大学進学を目指す家庭にも支持されています。
■ 4. わが家にあうのはどれ?【目的別】
▼ 国語・記述力を強化したい → Z会 特に「みらい思考力ワーク」併用で論理表現の力を育成できます。
▼ 中学受験を本気で視野に → 四谷大塚 リトルくらぶ ジュニア予習シリーズによる先取り学習と月例テストで受験の地盤を形成。
▼ 映像でテンポよく勉強したい/コストを抑えたい → 東進オンライン学校 小学部 低価格ながら講師力・授業内容はトップクラス。特に算数が得意な子にはおすすめ。
■ 5. 実際に使ってみた感想(体験談)
筆者である私は、小学2年生の娘に「Z会」「四谷大塚 リトルくらぶ」「東進オンライン学校 小学部」の3つすべてを、実際に取り組ませています。
私はZ会から始めました。
なぜなら——私自身がその力を、身をもって知っているからです。中高の6年間、Z会の教材を使い続け、受験を乗り越えたあの経験は、いまでも「本物の学びとは何か」を教えてくれた記憶として鮮明に残っています。解説の一言一言に「思考させる工夫」が詰まっていて、自分の頭で考え、答えを導き出す力が鍛えられる。それがZ会の真骨頂です。
だからこそ、大切な娘の学びの第一歩には、迷いなくZ会を選びました。単なる通信教育ではない、“鍛えられる教材”だからこそ、自信をもって背中を押すことができたのです。
Z会の印象:静かだが、確実に深くなる
Z会の教材は、外から見るとシンプルで、派手さはありません。紙のテキストと添削が中心で、キャラクターも少なめ。一見すると「おとなしい教材」に感じます。
しかし、実際に取り組んでみると、その「静けさ」はむしろ強みだと分かりました。例えば、国語の添削課題では、娘が書いた短い記述に対して、Z会の先生が手書きで丁寧にコメントをつけてくれます。はじめのうちは、正直、娘は「なんでこんなにいっぱい直されるの?」と戸惑っていました。しかし、3通目くらいから娘自身が変化してきたのです。
「先生の言っていた“具体例を入れる”って、こういうことかな?」と、自分の意見に筋道を立てたり、より深く考えようとする姿勢が出てきました。
Z会の良さは、“時間をかけて思考を深める訓練ができる”ところにあります。いわば、思考の筋トレです。すぐに結果は見えませんが、2ヶ月、3ヶ月と続けることで、確実に娘の「答えを自分でつくる力」が育っていくのを感じました。
📘 Z会 小学生コース公式サイト 次に試したのが、四谷大塚のリトルくらぶ(中学受験コース)です。Z会に比べると、教科書の厚さ、構成、問題の数も「いかにも中学受験らしい」印象を受けました。 娘は初め、「こんなにあるの?」とそのボリュームに驚いていましたが、意外にもペースを掴むとスムーズに進めることができました。 特に算数の問題は、「数のセンス」を問うものが多く、計算だけでなく、思考力・応用力も必要とされます。娘は最初こそ「難しい!」と言っていましたが、解けたときの達成感が大きかったようで、「やっとわかった!これ好き!」と笑顔で言ったのを今でも覚えています。 四谷大塚は「できる子に合わせて引き上げてくれる教材」です。予習シリーズの中身には、桜蔭や開成といった最難関校を意識した「受験の型」があり、それを小2の段階から少しずつ身につけることができます。志望校が明確であれば、最も直結する教材と感じました。 📘 四谷大塚オンライン公式サイト そして最後に試したのが、東進オンライン学校 小学部。これは正直、娘が一番“楽しんで”学べた教材です。動画授業には講師の熱量があり、視覚的に楽しい。娘は朝の学習時間や夕食後など、自分から「今日の授業見ていい?」と聞くこともありました。 特に英語や理科の講座はテンポがよく、飽きずに見ることができます。学習塾的な“厳しさ”はありませんが、「学ぶことって楽しいんだ」と思わせてくれる導入教材としては非常に優秀です。 ただし、「本気で偏差値70以上を目指す」となると、東進オンライン学校 小学部だけでは少し物足りない場面もあります。演習量や記述訓練がどうしても少ないため、自走する段階に入ったら、Z会や四谷の教材との併用が理想的だと感じました。 📘 東進オンライン学校 小学部公式サイト ■ まとめ:最適解は「併用」かもしれない 教育に正解はありません。しかし、それぞれの教材の長所を活かし、時期に応じて柔軟に使い分けることで、子どもの可能性を最大化できるはずです。 このような組み合わせも、十分に戦略的といえるでしょう。
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