1.まだ小2の親だけれど、「2月1日前夜」を何度も思い浮かべてしまう
うちの娘は、まだ小学2年生です。
本命校の2月1日までは、まだ何年も時間があります。
それでも、ときどき想像してしまうのです。
- 何年か後の、2月1日前夜。
- 明日は、いよいよ本命校の入試日。
- 机の上には、ここまで戦ってきたノートやテキストが積み重なっている。
- ベッドの横には、小さい頃から大事にしてきたぬいぐるみがちょこんと座っている。
その夜、私はどんな顔で、
どんな言葉を子どもにかけてあげられるだろうか、と。
まだ小2の親に過ぎない私が、
「前日チェックリスト」や「こう過ごすべき」と上から語るつもりはありません。
でも──
“その夜、どんな気持ちで子どもの背中をさすりたいか”
についてなら、今のうちからいくらでも考えておきたい。
そして、今まさに本番を迎えようとしている受験生とご家族にも、
少しでも届けばと願いながら、この記事を書いています。
2.前日は「詰め込みの日」ではなく、「ここまでの物語を振り返る日」にしたい
本番前日というと、どうしてもこう考えてしまいます。
- まだ覚えていないところはどこか。
- あと1点でも上げるために、何ができるか。
- 何時まで勉強させるべきか。
もちろん、前日も勉強はするでしょう。
軽く計算を回したり、漢字・語句を確認したり、
理科・社会の重要キーワードをさらったり。
でも、正直なところ、前日に学力そのものが劇的に伸びることはほとんどありません。
この日に本当に変わるのは、
- 心が落ち着いているか。
- 自分を信じられているか。
- 「ここまでやってきた」という感覚を持てているか。
つまり、“メンタルの姿勢”のほうだと思うのです。
だから私は、未来の2月1日前夜を、こんな日にしたいと考えています。
新しい何かを詰め込む日ではなく、
ここまで積み上げてきた物語を静かに振り返る日 に。
- あの日の模試で泣きながら帰ってきたこと。
- それでも次の日には、また机の前に座ったこと。
- うまくいかない単元に何度も挑んだこと。
それらを、親子で少しだけ思い出す夜であってほしいのです。
3.「やることリスト」より、「やらないことリスト」を決めておく
前日ほど、親が暴走しやすい日もありません。
- 「ここもやっておいた方が…」
- 「あの過去問、もう一回だけ……」
- 「他の子はどうしてるんだろう、掲示板見てみようか…」
そんな自分の姿が、今から簡単に想像できます。
だからこそ、前日に向けて準備しておきたいのは、
“やることリスト”より、“やらないことリスト” かもしれません。
私なら、未来の自分にこう書き残しておきたいです。
- 新しい問題集・新しい教材は前日は一切開かない。
- 掲示板やSNSの「受験スレ」には前日は近づかない。
- 子どもの前で「偏差値」「合格可能性%」の話題を口にしない。
- 「あの時もっとやっておけばよかったのに」といった後悔発言をしない。
前日は、親の不安が一番膨らみやすい日です。
だからこそ、
「子どものために、あえてやらない」
ことを、先に決めておく。
そのほうが、結果として
子どもにとって、ずっと穏やかで温かい夜になるはずです。
4.前日のタイムテーブルは、“特別”ではなく“いつもの延長”で
前日の過ごし方について、
きっと塾の先生や書籍から、さまざまなアドバイスがあるはずです。
ただ、未来の自分に1つだけメモを残すなら、こう書きたい。
「前日は“特別な一日”にしない。」
- 夕食は、いつも通りの時間に。
- メニューも、できるだけ“いつもの得意メニュー”で(冒険しない)。
- お風呂も、いつも通り。
- 勉強は軽い見直し中心。重たい新しい内容には手を出さない。
- スマホ・タブレット・テレビは、早めに切り上げる。
- 寝る時間も、いつものリズムを崩しすぎない。
「前日だからこそ、生活リズムは“いつもの自分”を守る。」
それが、
2月1日の朝、いつもの力を出し切るための一番確実な準備だと感じています。
5.合否より先に、子どもに伝えたい「一言」がある
そして、一番考えてしまうのは、
ベッドに入る前の、最後のひと言です。
今の自分なら、その夜こう伝えたいと思っています。
「ここまで一緒に走ってくれて、ありがとう。」
まずは、その一言です。
- 雨の日も、風の日も、眠かった日も。
- それでも机に向かって、鉛筆を握り続けたこと。
- 悔し涙を流した日も、それを乗り越えて次に進んできたこと。
受験の結果に関係なく、
その全部が尊い積み重ねです。
だから、
「明日の合否がどうであれ、
お父さん・お母さんは、
あなたが歩いてきたこの道を誇りに思っているよ。」
と伝えたい。
- テストの点数
- 合否判定
- 合格発表の数字
それらは確かに現実です。
でも、それはあくまで 「ある一瞬の“結果”」 にすぎません。
その一瞬のために、
どれだけの時間と気持ちを積み上げてきたのか。
親だけは、
そのプロセスを全部見てきた人間でありたい。
6.「親の不安」を、子どもの前でだけは降ろしておく
正直に言えば、
一番不安なのは親のほうかもしれません。
- この塾に預けてよかったのか。
- この教材選びは正しかったのか。
- あのときもっと厳しくすべきだったか。
- いや、もっと休ませるべきだったか。
前日になると、“もしも”の波が一気に押し寄せてきます。
でも、その不安を
そのまま子どもの前で漏らしてしまうと、
その波に一緒に飲み込まれてしまいます。
だから前日までに、
自分なりの「不安の逃し方」を準備しておきたい。
- ノートに、心配ごとを全部書き出しておく。
- パートナーや信頼できる誰かにだけ、本音を聞いてもらう。
- どうにもならないことは、「もう天に任せる」と決めて手放す。
子どもの前では、
無理に「大丈夫、大丈夫」と根拠のない前向きさを演じる必要はありません。
でも、
「どんな結果でも、私はあなたの味方だよ。」
という “揺れない芯”だけは、静かに示し続けたい。
7.前日の夜、子どもが覚えているのは「最後に見た親の顔」
本番当日、
子どもはこれまで解いてきた何百問、何千問分の知識を総動員して
答案用紙に向かうことになります。
けれど、何年か後に振り返ったとき、
子どもの記憶に強く残っているのは案外こういうことかもしれません。
- 「前の日の夜、お母さんがどんな顔をしていたか。」
- 「最後に、どんな言葉をかけてくれたか。」
だからこそ、未来の自分に言っておきたいのです。
「完璧なことを言おうとしなくていい。
ただ、安心して眠れるような顔で、
子どもを布団に送り出してあげよう。」
電気を消す前に、
こんなふうにささやけたら、それで十分だと思います。
「明日は、今までやってきたことを
いつものあなたのペースで出してくるだけだよ。
結果は、神様と合格発表の掲示板にお任せしよう。
お父さん・お母さんは、
もう十分すぎるくらい、あなたを誇りに思っているからね。」
8.今まさに受験に挑んでいる受験生へ──心からのエール
ここからは、
今この瞬間、本気で受験に挑んでいる
あなたに向けて、どうしても書いておきたいことがあります。
今、あなたはすごい場所に立っています。
- 何度も模試を受けて、
点数や判定に一喜一憂しながら、
それでも諦めずに勉強してきたこと。 - 友だちが遊んでいる休日に、
机に向かうことを選んできたこと。 - うまくいかない日も、「もう一回だけやろう」と
自分で自分を立て直してきたこと。
それは、
大人でも簡単に真似できないものすごい経験です。
合格してもしなくても、
この数年間のあなたの頑張りは、
この先ずっと、あなたの中に残り続けます。
- 「あのとき、自分はここまで頑張れたんだ」という記憶。
- 「失敗しても、ちゃんと立ち上がれた」という経験。
- 「目標に向かって、こんなに本気で走れた自分がいる」という誇り。
受験は、
あなたの価値を決める「裁判」ではありません。
「ここまでの自分を、答案用紙というキャンバスに描いてくる日」
それが、受験の日です。
だから、もし今、
不安で押しつぶされそうになっていたとしても。
- 深呼吸をひとつして、
- 今日までの自分のノートと参考書を思い出して、
- 「ここまで、よく戦ってきた」と、自分で自分に言ってあげてください。
そして当日は、
どうか「解ける問題を丁寧に拾ってくる」ことだけに集中してきてください。
難しい問題に出会ったら、
「これは、みんなも悩んでいるやつだな」と笑ってもいい。
ケアレスミスをしてしまっても、
「人間だもの」と一度だけ心の中でつぶやいて、次の問題へ行けばいい。
あなたはもう、十分すぎるほど頑張ってきました。
あとは、今までの自分を信じて、
2月1日の朝を迎えてください。
心の底から、健闘を祈っています。
9.おわりに:まだ小2だからこそ、今から決めておきたいこと
うちはまだ小2。
2月1日の本命日までには、きっと山も谷もたくさんあるでしょう。
だからこそ、今のうちから決めておきたいことがあります。
・2月1日の「結果」だけでなく、
そこに至るまでのプロセスを、親としてちゃんと見ていること。
・前日は、「何をさせるか」より、
「どんな言葉を残すか」「どんな顔でそばにいるか」 を大事にすること。
この記事は、
未来の2月1日前夜の自分に宛てた、ひとつのメモでもあります。
そして同時に、
今まさに本番を迎えようとしている受験生とご家族に向けた、
精一杯のエールでもあります。
どうか、それぞれのご家庭にとって、
悔いのない受験の日々となりますように。
そして何より、
どんな結果であれ、
その子の人生の物語が、これからも豊かに続いていきますように。
