「小学生に1日10時間なんて、無理でしょう?」
そんな声をよく耳にします。
けれど、わが家では、特別な報酬も褒め言葉もなく、 小2の娘が自然に10時間以上の勉強をこなす日が何度もあります。
なぜそれが可能なのか。 「才能」や「気合」ではなく、「日常の設計」にこそ鍵があるのです。
📘 本記事の概要
- わが家の生活スタイル(TVなし/時間設計)
- 空気感がすべてを変える:勉強が“当たり前”になる家
- なぜ10時間でも“苦痛ではない”のか
- 「褒めない」ことで勉強が日常に定着する理由
- わが家が意識している3つの口ぐせ
- 実際の1日のスケジュール(例)
- 今後の課題と展望
🎯 TVを見ない=時間を生み出す最大の手段
わが家には「テレビをつける習慣」がそもそもありません。
家にテレビはあります。しかし、点けるのは災害情報など必要最小限。 アニメやYouTube、映画を“なんとなく”視聴することはありません。
この「視覚的な刺激からの遮断」は、集中力の温存に直結します。
言い換えれば、「テレビを見ない=無目的な時間を徹底的に削ること」。
勉強に限らず、
- 本を読む
- 絵を描く
- 自分で問題を作ってみる
といった“思考する時間”に自然と置き換わるのです。
🏡 親が「空気」になる:勉強が当たり前の風景に
わが家で最も重視しているのが「家庭内の空気感」です。
親はリビングで、
- 仕事をしている
- 読書をしている
- 調べ物や勉強をしている
つまり「何かに向かって集中している」姿を見せています。
娘に「勉強しなさい」と声をかけることはありません。
しかし、静かに勉強を始めるのです。
なぜなら、「空気を吸うように、勉強することが自然なこと」になっているから。
🏆 褒めない=続く仕組みになる
10時間勉強したからといって、「すごいね!」「えらいね!」とは言いません。
むしろ、「今日もよく頑張ったね」程度。
これは決して冷たい態度ではなく、“特別視しない”というわが家の方針です。
「勉強はすごいこと」ではなく、 「勉強は歯磨きや朝ごはんと同じ、当たり前の習慣」。
そう捉えることで、 1日だけ頑張って翌日バテる、といった反動が起きにくくなります。
💬 わが家の口ぐせは「楽しいね」「面白いね」
娘が何かを学んでいるとき、私たち親がよく口にするのが、
- 「勉強って、面白いね」
- 「へえ〜、知らなかった!楽しいね」
という言葉です。
「勉強しなさい」「ちゃんとやりなさい」ではなく、 「知ることが楽しい」という感情を親自身が共有する。
それだけで、学びは“義務”から“好奇心”へ変わります。
📅 ある1日の勉強スケジュール(週末ver.)
時間帯 | 内容 |
---|---|
5:00〜5:20 | 朝ラン(親子)+ラジオ体操 |
5:20〜6:10 | 百マス計算、漢字ドリル、音読 |
6:10〜6:30 | 朝食 |
6:30〜8:00 | 国語(ハイレベルワーク直し) |
8:00〜10:00 | 算数演習+家庭テスト |
10:00〜11:00 | 外遊び+軽いおやつ |
11:00〜12:30 | トップクラス問題集(算数) |
12:30〜13:30 | 昼食・自由読書 |
13:30〜15:00 | トップクラス問題集(国語) |
15:00〜16:00 | 実験キット・観察日記など |
16:00〜17:00 | 英語(フォニックス+多読) |
17:00〜18:00 | 東進オンライン(映像) |
18:00〜19:00 | お風呂・夕食 |
19:00〜19:30 | 日記+寝支度 |
20:00 | 就寝 |
🔍 今後の課題と展望
現状、「楽しいまま、長時間学習できる状態」は確立できつつあります。
ただし、この状態がずっと続くとは限りません。
- 中学年以降の教科横断的な学び
- 学習の深掘り(調べ学習・記述)
- 他者との議論や対話力の養成
こうした“思考型アウトプット”の強化が、今後の課題になるでしょう。
📝 最後に
子どもは、「褒められたから」より、「それが普通だから」という理由で、継続します。
勉強を“特別なこと”にせず、 “空気のように”そこに存在させてあげる。
わが家の「10時間学習」は、そこから生まれました。