1.「おうちで四谷大塚」というインパクト
四谷大塚といえば、
- 「予習シリーズ」
- 中学受験の御三家・難関校の合格実績
- 週テスト・組分けテスト
こういったキーワードを思い浮かべる家庭が多いと思います。
もともとは「首都圏の通塾組」が中心に享受してきた世界でしたが、
今はそのカリキュラムと授業の多くが、オンラインで自宅から受けられる時代になりました。
ここで大きいのは、
「通塾できない子の代替」ではなく
「家そのものを、四谷大塚の教室に変える」
という発想が取れることです。
- 距離や時間の制約で塾に通いづらい
- 送迎の負担が大きい
- 下の子が小さくて夜の外出が難しい
そういう家庭でも、
“四谷大塚レベルのカリキュラム”を家ベースで回せるようになった。
これは、かなり大きな変化です。
2.四谷大塚のオンライン授業、ざっくり全体像
四谷大塚まわりのオンライン・通信系は、大きく分けるとこんなイメージです。
- リトルくらぶ(小1〜小3)
- 低学年向け通信教育
- 中学受験の土台として、学びの楽しさ・思考の芽を育てる位置づけ
- 進学くらぶ(小4〜小6)
- 本格的な中学受験通信
- 有名な「予習シリーズ」に準拠
- 難関中学まで視野に入れたカリキュラム
どちらも、
映像授業(予習ナビ/復習ナビ)+テキスト+テスト
という構成で、自宅で完結できるようになっています。
さらに、四谷大塚の講師陣が担当している
- 東進オンライン学校 小学部
もあります。
こちらは「中学受験ど真ん中」というより、
教科書+α〜中受一歩手前レベルを、オンラインで“楽しく”固めるコース
というイメージです。
3.進学くらぶ:家がそのまま“YT校舎”になる仕組み
中学受験を本気で視野に入れている家庭にとって、
進学くらぶは四谷大塚オンラインの中心的な位置づけです。
予習シリーズ+IT授業+テストの三位一体
進学くらぶの基本セットは、こんな感じです。
- テキスト:予習シリーズ
難関中学まで対応可能な構成で、
思考力・応用力をしっかり鍛える教材。 - 授業:予習ナビ・復習ナビ
四谷大塚の実力講師が行う映像授業。
算数・国語・理科・社会を、教室と同じ流れで解説してくれる。 - チェック:週テスト・組分けテストなど
「理解したつもり」が「解ける力」になっているかを毎週確認。
テスト結果によってコース(クラス)も変動し、
通塾生と同じように“競争の中での立ち位置”も分かります。
つまり、
授業を受ける
→(家で問題演習)
→ テストで確認
→ 復習授業で解き直し
の一週間サイクルが、自宅で完結するイメージです。
「聞いて終わり」で終わらせない設計
映像授業は「聞いてわかった気になって終わる」リスクがあります。
四谷大塚のIT授業は、授業内で演習タイムを設けるなどして、
インプットだけで終わらない工夫をしているのがポイントです。
- 授業中に時間を区切って問題を解かせる
- 解説で「どこでつまずきやすいか」まで踏み込む
- 復習ナビで、テストの“穴”を潰す
こうした流れのおかげで、
「見て終わり」ではなく、「解けるところまで持っていく」
という流れを、家庭でも作りやすくなります。
4.東進オンライン学校 × 四谷大塚講師陣という入口
「いずれは中学受験も考えるけれど、まだそこまでガチガチにはしたくない」
「低学年から、良質な授業に触れさせたい」
そんな家庭にとって、
東進オンライン学校 小学部は、とても使いやすい入り口です。
- 四谷大塚など大手進学塾の講師が授業を担当
- 教科書レベル+αを、テンポの良い映像授業でカバー
- 料金も比較的抑えめで、「お試ししやすい」
“本気の中受モード前夜”として、
- 学ぶリズムを作る
- 映像授業に集中する力をつける
- 算数・国語の「土台の土台」を固める
といった目的で使うのに、とても相性が良いです。
5.どんな家庭に向いているか
四谷大塚オンラインは、
刺さる家庭にはものすごく刺さるタイプのサービスです。
向いている家庭
- 中学受験をかなり本気で考えている
- ただし、通塾の制約がある(距離・時間・送迎など)
- 「予習シリーズ」を軸にカリキュラムを組みたい
- 教材選びで迷いたくない
- “幹”になる教材を一本通したい
- 親がある程度、学習マネジメントに関わる気持ちがある
- スケジュールを一緒に組む
- テストの振り返りを見る
- 苦手単元の復習を促す
向いていないかもしれない家庭
- 子どもを完全に“おまかせ”で伸ばしたい
- 親の平日の時間がほとんど取れない
- まだ「映像授業を落ち着いて受ける」段階にない
オンラインは強力ですが、
「入れたら勝手に伸びる」タイプのサービスではありません。
家を塾のように機能させるための“エンジン”を買うイメージ
で捉えると、現実と合いやすくなります。
6.メリットと注意点
メリット
- 授業と教材のクオリティが安定している
- 通塾時間ゼロで、夜の時間を有効に使える
- 全国規模のテストで位置が分かる
- 授業を何度でも見直せる
注意点
- 親の管理負担はそれなりにある
- 「いつ・何を見るか」「どこまで進めるか」を一緒に決める必要がある
- 子どものタイプを見極める必要
- 競争の空気がある教室のほうが燃える子もいる
- 画面授業より対面のほうが響く子もいる
- “視聴だけ”で満足してしまうリスク
- ノートの取り方・復習の仕方まで、家庭の“型”を決めてあげると安定する
7.一週間の学習リズムのイメージ
進学くらぶでフルに回した場合のイメージです。
- 月〜水:
予習ナビで授業視聴+例題 - 木〜金:
テキストの演習問題・確認問題 - 土:
週テスト - 日:
復習ナビでテストの見直し・解き直し
現実には全部を完璧には回せないので、
- 算数だけは必ずフルサイクル
- 国語は授業+重要問題まで
- 理社は単元ごとに強弱をつける
など、家庭ごとの「死守ライン」を決めるのが現実的です。
8.他の教材との組み合わせ方
四谷大塚オンラインを“幹”にして、
- 読解力強化 → 別の長文問題集・作文教材
- 思考系算数 → パズル系・最レベ系
- 記述・表現 → 日記・作文・添削系サービス
と「枝葉」を足していくと、学びが立体的になります。
東進オンライン学校で 「授業に乗る力」+「基礎」 を作り、
その後 進学くらぶで「受験カリキュラム」を回す、という二段構えもありです。
9.最後に――「塾をやめる」のではなく、「塾を家に迎える」
四谷大塚のオンライン授業をどう捉えるか。
通えないから“仕方なくオンライン”ではなく、
「家そのものを、子どもにとっての学びの基地にする」ための道具
と考えると、その本当の価値が見えてきます。
- 送迎時間が減るぶん、
家族の時間・睡眠・読書の時間を増やせる。 - 塾任せではなく、
「我が家の一週間の学びのリズム」を自分たちで設計できる。
オンラインだからこそ取り戻せる時間を、
“未来につながる学び”と“家族の豊かな時間”に変えるための一つの手段。
四谷大塚のオンライン授業は、そんな位置づけで捉えると、
単なる「通信教育」ではなく、
学び方そのものをデザインし直すツールになってくれます。

