この夏、娘は自分の中にひとつの感覚を手に入れました。
「ちゃんとやれば、私はできる。」
この感覚は、偏差値の数字やテストの順位とは別物です。
もっと深いところにある、「自分に対するイメージ」のようなもの。
夏休み、我が家は毎日ほとんど同じリズムで過ごしました。
早朝に起きて、百マス計算と漢字。
午前中は、算数と国語という“二本柱”にとことん向き合い、
午後も読解や演習で思考を積み上げていく。
学習の軸は、あくまでも算数と国語。
この二教科を徹底的に鍛えることが、夏のテーマでした。
華やかなイベントは多くありません。
けれど、毎日を走り切るたびに、娘の中に一枚ずつ、
「やり切れた日」の記憶が重なっていきました。
夏が終わる頃、娘の目つきが少し変わりました。
問題を前にしたときの迷いが減り、
間違いを恐れずに手を動かし、
結果も、夏以前とは違う安定感を見せ始めました。
それは、魔法でも才能でもなく、
「同じリズムを続けた時間」が生んだ、小さな確信でした。
夏休みと「論理エンジン」
―― 良い問題集は子どもを楽しませる
夏の象徴になった一冊があります。
それが、**『論理エンジン』**です。
最初は決してやさしくありませんでした。
一問一問、じっくり考えさせられる。
すぐに解ける問題ばかりではない。
それでも娘は、ページをめくる手を止めませんでした。
むしろ、
「あ、分かった!」
という瞬間のために、何度も立ち止まり、考え直し、もう一度挑みました。
そして、夏の終わり。
娘は『論理エンジン』を最後のページまで走り抜けました。
「論理エンジン、またやりたい。」
本を閉じたあとに出てきたこのひと言は、
問題集に対する最高の賛辞だと思っています。
良い問題集は、子どもを疲れさせるのではなく、楽しませる。
論理エンジンは、娘にとってまさにそういう一冊でした。
冬休みのテーマは、「理科と社会のデビュー」
冬休みを前に、我が家で話し合いをしました。
「冬休み、どう過ごそうか?」
娘は迷わず、こう言いました。
「夏休みみたいに、勉強したい。」
あの夏が、「大変なだけの期間」ではなく、
自分が成長できた時間として記憶されている証拠です。
そこで、冬休みの学習は、夏と同じリズムをベースにしつつ、
ひとつだけ大きな変化を加えました。
それが――
理科と社会を、本格的に始めること。
夏休みは軸を算数と国語に絞りましたが、
冬休みはあえて、理社を新しく加えました。
これは単なる「教科追加」ではなく、
先取り学習のスタートラインに踏み出すことを意味しています。
「理科と社会、ずっとやりたかった」
―― お姉さんになった気分で迎える冬
一日のスケジュールを娘に説明しながら、
私は一つひとつの時間帯に込めた意味を伝えました。
なぜ朝に百マス計算と漢字なのか。
なぜスーパーエリートを7時に置くのか。
なぜ夕方に日記を書くのか。
そして、最後にこう付け加えました。
「この冬からは、理科と社会も始めていくよ。」
その瞬間、娘の表情がパッと明るくなりました。
ニッコリしながら、本当に嬉しそうにこちらを見て、
「理科も社会も、ずっとやりたいと思ってた。」
「お姉さんになった気分。」
と話してくれました。
「やらされる勉強」ではなく、
**「自分がずっと待っていた勉強」**として理科と社会を迎えられたこと。
これは、親として何より嬉しい瞬間でした。
冬休みの学習テーマは、ただの「教科追加」ではありません。
娘にとってそれは、
- 夏で鍛えた算数・国語の土台の上に
- 新しい世界(理社)を、自分の意志で重ねていくこと
その**“アップグレードの儀式”**のようなものでもあるのです。
冬に向けて選んだ問題集たち
―― 「やり込み本」と「新顔本」
冬休みの一日計画を説明するとき、
私は実際に、取り組む問題集を全部テーブルに並べました。
何度も一緒に戦ってきた「やり込み本」
- スーパーエリート問題集(算数)
- 最レベ算数
この二冊は、すでに全て解き終えた本です。
しかも一周ではありません。
それぞれ**5周ほど回してきた、「やり込み本」**です。
冬休みの役割は、「また最初から解き直すこと」ではありません。
- これまでに間違えた問題
- あやふやなまま通り過ぎた問題
だけを抜き出し、もう一度とことん向き合う予定です。
「前はできなかったけれど、今ならできる。」
この感覚を味わうことは、
新しい問題に挑むこととは、別の意味で子どもを強くします。
この冬、初めて手に取る「新顔本」
今回、新しく冬のラインナップに加わったのは、この4冊です。
夏の論理エンジンを走り切った娘にとって、
これらはすべて、**次のステージへ進むための「新しい扉」**です。
「第二の論理エンジン」としての奇跡のドリル
夏に『論理エンジン』をやり切ったあと、
娘は何度もこう言いました。
「論理エンジン、またやりたい。」
その気持ちはよく分かります。
良い問題集は、もう一度やりたくなるものです。
一方で親としては、
せっかく論理エンジンで鍛えた「考える読解」の力を、
別の角度からも広げてあげたいという思いもありました。
そこで探し続けて出会ったのが、
**『国語読解力「奇跡のドリル」』**です。
「これは、論理エンジンの続編ではないけれど、
あの夏の経験を土台に、
もう一段“読解力”を押し上げてくれる一冊かもしれない。」
そう感じて、この冬の読解の柱として迎えることにしました。
良い問題集は子どもを楽しませる。
冬の『奇跡のドリル』が、娘にとって
「第二の論理エンジン」になってくれたらと思っています。
我が家の冬休み 一日スケジュール
―― 夏のリズムに「新しい4冊」をのせていく
冬休みの一日は、こうして進みます。
基本の流れは夏とほぼ同じ。
そこに、新しい4冊が静かに組み込まれています。
5:00 起床
一日は、静かな朝から始まる。
冬の5時は、真っ暗で、空気も冷たい。
でも、その静けさは、学ぶ子どもにとって最高の味方です。
「起こされる」のではなく、
自分で目覚ましを止めて、自分で起きる。
その小さな行為が、
「今日の一日は自分で動かしていく」という意識の始まりになります。
5:10 百マス計算・漢字プリント
頭と手を、一気に“学びモード”へ。
ここは夏から変えない、大事なルーティンです。
- 何をするか迷わない
- 机に座ったら、自動的に始まる
- 終わったときに「やり切った」感覚が残る
百マスと漢字は、計算力・語彙力だけでなく、
「学習のスイッチ」を作る役割を担っています。
6:00 朝食・歯磨き・早朝ダッシュ
体を起こし、心にエンジンをかける。
しっかり食べて、歯を磨いて、
冬の冷たい空気の中、早朝ダッシュへ。
勉強だけではなく、
体もしっかり使うこと。
「頭だけの頑張り」にしないことが、
長く走り続けるための土台になります。
6:30 ピアノ
学力とは別軸の“集中の筋肉”を育てる時間。
ピアノの時間は、勉強の合間の息抜きではありません。
別の形で集中し、上達を感じる時間です。
- 楽譜を読み
- 指を思い通りに動かし
- 音を聴いて、自分で修正する
この一連の流れは、勉強での「解いて→見直す」と同じ構造を持っています。
理科・社会が増える冬でも、この時間は大切に守ります。
6:45 英語
“特別科目”ではなく、“毎日そこにある言語”に。
たとえ短時間でも、毎日触れる。
それだけで、英語は少しずつ「特別な教科」から
**「生活の一部」**へと変わっていきます。
ここでは完璧を求めません。
習慣の火を絶やさないことを、何より大事にしています。
7:00 スーパーエリート問題集(算数)
やり込み本と、もう一度正面から向き合う。
ここで使うのは、すでに全て解き終えたスーパーエリート算数。
何度も何度も一緒に戦ってきた一冊です。
冬休みでは、
- これまでに間違えた問題
- 自信が持てなかった問題
だけを拾い上げ、再挑戦していきます。
「新しい問題を増やす」のではなく、
「前の自分の限界を超えていく」時間です。
8:00 最レベ算数
こちらも「やり込み本」。弱点だけを狙い撃ち。
最レベ算数も、スーパーエリートと同じく、
すでに全て解き終え、何周も回してきた一冊です。
ここでも、狙うのは「穴」だけ。
- なぜ前は間違えたのか
- どこで思考が止まっていたのか
理由を意識しながら解き直すことで、
**“経験の周回”ではなく、“思考の更新”**が起きていきます。
9:00 最レベ国語(新顔)
初登場の国語問題集で、「読む力」をもう一段引き上げる。
ここから、新顔の一冊が登場します。
最レベ国語。
算数で鍛えてきた論理力を、
今度は「言葉の世界」で使っていく時間です。
- 文の構造をとらえる
- 設問が何を聞いているのか理解する
- 選択肢のズレを見抜く
最レベ国語は、
このあとの理科・社会の文章を読み解くための、
共通の土台づくりにもなっていきます。
10:00 ホームワーク(四谷大塚)・東進オンライン学校
インプット(東進)+アウトプット(四谷)を、その場で完結させる。
ここで行うのは、学校の授業ではありません。
- 東進オンライン学校の授業でインプットをし
- 四谷大塚のホームワークでアウトプットをする
という、二本立ての時間です。
「授業を見て終わり」ではなく、
**「授業で学び、すぐに自分の手を動かして確かめる」**ところまでを一セットに。
このスタイルを夏から続けてきたことで、
娘の中には
「勉強は、自分で仕上げるもの」
という感覚が、少しずつ根づいてきました。
11:30 昼休み
全力で走るために、全力で休む。
勉強量が増えた冬だからこそ、
この一時間はとても重要です。
しっかり食べて、しっかり休む。
休憩はサボりではなく、
次の集中を生み出すための準備時間です。
12:30 学校の宿題・音読
午後のウォーミングアップは、“声に出す学習”で。
午後はどうしても、眠気と戦う時間帯です。
そこで、いきなり重い問題から入るのではなく、
まずは学校の宿題で手を動かし、
音読で声と耳を使いながら、
頭と体を再起動させます。
音読は、
目・口・耳を同時に使う、非常に能動的な学びです。
理科・社会の文章を理解する力にも、静かに効いてきます。
14:00 国語読解力「奇跡のドリル」(新顔)
「第二の論理エンジン」としての読解トレーニング。
ここで登場するのが、
論理エンジンの代わりに迎えた『国語読解力「奇跡のドリル」』。
論理エンジンで鍛えた「考えて読む」力を、
今度は別の形で使っていきます。
- 文章の流れをつかむ
- 筆者の意図を読む
- 根拠を持って答えを選ぶ
良い問題集は、子どもを疲弊させるのではなく、
「もっと解きたい」と思わせてくれます。
奇跡のドリルが、
娘にとって新しい読解の世界を広げてくれることを願って、
この時間に据えました。
15:00 ハイレベルワーク 社会(新顔)
ずっと待っていた社会という、新しい世界。
いよいよ、理社デビューの一角。
ハイレベルワーク社会。
娘にとって社会は、「上の学年がやる教科」というイメージがありました。
だからこそ、
「社会も、ずっとやりたいと思ってた。」
「お姉さんになった気分。」
という言葉が出てきたのだと思います。
ここでは、
- 歴史や地理の流れ
- 人々の暮らしや仕組み
- 日本と世界のつながり
を、「丸暗記の対象」ではなく、
**「物語として理解する対象」**として学んでいきます。
16:00 ハイレベルワーク 理科(新顔)
世界の仕組みを、“なぜ?”でつかまえる。
もう一つの新しい世界が、理科です。
- 身の回りの自然現象
- 光や音、力のはたらき
- 植物や動物のしくみ
理科は、世界のルールを教えてくれる教科です。
ここで大事にしたいのは、
「どうしてこうなるんだろう?」
「条件が変わったら、どう変わるんだろう?」
という、“なぜ”を消さないこと。
答えを当てるだけの勉強ではなく、
世界の仕組みを読み解くトレーニングとして、
理科を楽しんでほしいと思っています。
17:00 予備時間・縄跳び・日記
遅れを整え、体を動かし、一日を自分の言葉で締める。
ここは、一日の「調整と締め」の時間です。
- その日やり残したところがあれば、ここで少しだけ回収し
- 縄跳びなどで体を動かし
- 最後に、日記で一日を振り返る
日記には、
- 今日がんばれたこと
- 新しくできるようになったこと
- 理科や社会で「面白い!」と感じたこと
を、自分の言葉で綴っていきます。
学びが「ただの作業」で終わらず、
自分の物語の一部になっていく時間です。
18:00 自由時間・読書・風呂
意識して「緩める」。それもまた力になる。
理科と社会が加わり、問題集も新旧揃ってフル稼働する冬。
だからこそ、意図的に緩める時間が必要です。
本を読んだり、
ぼんやりしたり、
お風呂で温まったり。
オンとオフを切り替えられる子は、
長い距離を走り続けることができます。
19:00 夕食・自由時間
何でもない時間が、挑戦する子どもの心を守る。
家族でご飯を食べ、
今日あったことを話し、笑って過ごす。
この「何でもない時間」が、
理社も含めて挑戦を続ける娘の心を支える
静かな土台になっています。
20:00 就寝
眠っている間に、すべてが整理されて伸びていく。
算数・国語・理科・社会。
新顔の問題集と、やり込み本。
濃密な一日を支えるのは、
最後の「眠る時間」です。
どんなに良い学びをしても、
睡眠を削れば、その力は十分に育ちません。
だから、ここだけは変えません。
20:00就寝は、我が家の学習方針の中枢です。
土日も、年末年始も、この一日を積み重ねる
外出予定がなければ、
土日も、年末年始も、基本的にはこのリズムで過ごします。
夏休みで手に入れた、
「ちゃんとやれば、私はできる」
という感覚に、
この冬はさらに、
「難しい本だって、何周もやり切れる」
「新しい教科にも、自分から飛び込んでいける」
という自信が重なっていきます。
やり込み本(最レベ算数・スーパーエリート)で過去の自分を超え、
新顔本(最レベ国語・理科・社会・奇跡のドリル)で未来の自分をつくる。
この冬休みは、その両方を同時に進めていく時間です。
静かだけれど、密度の高い日々。
その一日一日が、
娘の「お姉さんになった気分」を、
本当の実力と、自分への信頼へと変えていくのだと思います。



