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冬休み後半は“問題集の使い倒し”で差がつく ――わが家の「今年のMVP市販問題集」総まとめ

中学受験の戦略(低学年〜)
この記事は約9分で読めます。

1.冬休み後半こそ、「何をやるか」を絞り込むタイミング

12月27日。
クリスマスも終わり、お正月ムードがじわじわ近づいてくるころ。

子どもは、冬休みという響きだけでご機嫌ですが、
親の頭の中には、うっすらとこんなモヤモヤが湧いてきます。

「あれもこれもやろうと思っていたのに、
気づけばまだ半分くらいしか進んでいない……」

本棚には、期待を込めて買った問題集が並んでいる。
スーパーエリート、トップクラス、最レベ、計算ドリル、漢字、論理系ワーク……。

でも、どれも最初の数ページだけが真っ黒で、後ろに行くほど真っ白になっていく。
「積ん読」ならぬ「積んドリル」が静かに山を作り始めている——。
そんな光景、心当たりはないだろうか。

私自身、昔はまさにこのパターンだった。

「この問題集も良さそう!」
「これも評判がいい!」

と、買って満足してしまい、
気づけばどれも“つまみ食い”で終わっていたのだ。

でも冷静に考えれば、
問題集は**「買った瞬間」に伸びるわけではない**。
「やり切ったとき」に初めて、子どもの血肉になる。

だからこそ、冬休み後半は覚悟を決めて、

「やる問題集を絞る」「1冊を徹底的に使い倒す」

方向に舵を切ったほうがいい。

塾に何万円も払うより、
1冊1,600円前後の市販問題集をボロボロになるまでやり切るほうが、
正直、コスパも教育効果も圧倒的だと、今は胸を張って言える。

この記事では、
わが家が今年実際に使い込み、

「これは冬休み後半にもう一度呼び戻したい」
「来年も“主力選手”としてベンチ入り確定」

と感じたMVP市販問題集たちと、
その具体的な使い倒し方をまとめていく。


2.今年のMVP①

スーパーエリート問題集・算数

――「市販問題集のラスボス」と正面から付き合う

正直に言おう。
今年いちばん、親子で悲鳴を上げた問題集は、間違いなくこれだった。

『スーパーエリート問題集』シリーズ。

最レベも、トップクラスも、どれも素晴らしい。
それでも、あえて実感ベースでランク付けするなら、

「市販問題集の中で、頭ひとつ抜けている」

それがスーパーエリートだと思う。

● なぜここまで評価が高いのか?

  • 問題の質がとにかく高い。
    ただ難しいだけではなく、「どの思考プロセスを鍛えたいのか」が明確。
    解説をじっくり読むだけでも、親の頭がスッキリ整理されるレベル。
  • “一発で解けなくて当たり前”の設計。
    1周目で全問正解できる前提で作られていない。
    「悩ませてなんぼ」「2周・3周してこそ本領発揮」という構造になっている。
  • 何周も回しても飽きない。
    子どもからすると、「知ってる問題」になってくるはずなのに、
    毎周、別のところでつまずき、別の学びがある。
    まるで筋トレの負荷を少しずつ増やしていくような感覚だ。

わが家では、すでに4周目に突入している。
1冊1,650円の教材をここまで酷使できるなら、
これはもう完全に元を取ったといっていい。

● やり切るための“親の覚悟”

スーパーエリートを導入するときに、
親の側も腹をくくる必要がある。

  • 「全部スイスイ解けるはず」と思わない
  • 間違えて当たり前、むしろ間違えにいくくらいの気持ちで
  • 解説を読む時間も“勉強時間”として認める

子どもが眉間にシワを寄せて唸っていると、
つい横から口を出したくなる。

「ほら、こう考えればいいじゃない」
「さっきやったところでしょ」

でもそこをぐっと堪えて、
**“自分の力でひっかかる時間”**を味わわせる。

そのうえで、

「ここまで粘ったの、すごいよ」
「この問題、前より進めてるね」

と、“解けたかどうか”ではなく
“粘った時間”を評価してあげる。

これが、スーパーエリートと付き合うときのコツだと感じている。

● 冬休み後半のおすすめ運用

12月27日以降は、新しいページをガンガン進めるよりも、

  • 1〜3周目でミスした問題
  • 解説に◎印をつけた「要復習」問題

だけを抜き出して、

「スーパーエリート・復習マラソン」

として取り組む。

1日あたり

  • 国語2問/算数2問くらいのペース
  • それでも1問あたりの思考密度が高いので、十分ヘトヘトになる

問題集そのものに何色も書き込みが重なり、
ページがふにゃふにゃになっていく様子を見ると、

「ああ、今年うちはちゃんと勉強したな」

と、親のほうも妙な達成感を味わえる。


3.今年のMVP②

トップクラス問題集・国語/算数

――“エリート街道”への入口として完璧な一冊

スーパーエリートがラスボスなら、
**『トップクラス問題集』**は「中ボス」と言える存在だ。

もちろん中ボスと言っても、市販問題集の中では十分ハイレベル。
でも、スーパーエリートほど“心を折りに来ない”絶妙な難度設定になっている。

● トップクラスの優れているところ

  • 段階が明確。
    標準→ハイレベル→トップクラスと、
    レベルごとにステージが分かれているので、子どもにも分かりやすい。
  • 「ここまでは自力」「ここからはチャレンジ」と線を引きやすい。
    子ども自身が、自分の“現在地”を把握できる。
  • 解説が丁寧。
    親がいちいち裏でノートを作り直さなくても、
    本人がじっくり読めば理解できる作りになっている。

わが家では、

  1. トップクラスで“ハイレベル慣れ”をする
  2. その後にスーパーエリートでとどめを刺す

という流れが、とてもしっくりきた。

● 冬休み後半のおすすめ運用

トップクラスは、
2周目以降の“スピードトレーニング”にすごく向いている。

  • 各単元から1〜2問ずつピックアップ
  • 制限時間を決めて「タイムトライアル」にする
  • 終わったら、親子で解き方のコツを1分だけ確認

これをやると、
単に「解けたかどうか」だけではなく、

「自分はこのタイプの問題に時間がかかる」
「ここはもう少し速く解けるはず」

という自己分析の視点も育っていく。

中学受験を見据えるなら、
こうした“時間感覚”は早めに体に染み込ませておきたい。


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4.今年のMVP③

最レベ問題集・国語/算数

――「なんとなく解く」クセを根こそぎ抜く

スーパーエリート、トップクラスと並んで、
思考力の土台を作ってくれたのが**『最レベ問題集』**だった。

● 「ひねり」が絶妙

最レベの問題は、とにかくひねり方がうまい

  • 教科書レベルの知識だけでは太刀打ちできない
  • でも、「あと一段階、頭を使えば届く」ラインに問題を配置している
  • 「うーん…」と机に突っ伏してからの「分かった!」の喜びが大きい

この「うーん」から「分かった!」へのジャンプが、
実は子どもの脳にいちばん負荷がかかり、いちばん伸びる瞬間だ。

● 読解・算数どちらにも効く“疑う力”

最レベをやり込んでいくと、
子どもにこんな変化が現れ始める。

  • 問題文を一度読んだだけで飛びつかず、
    → 条件をもう一度確認する
  • 「本当にこの式で合っているかな?」と、自分で見直しを始める

これは、「なんとなく分かった気になる」クセを抜く効果がある。

受験問題は、
「読み飛ばしたらアウト」という罠が平然と仕掛けられている。

最レベは、その罠に引っかかる練習をさせてくれる教材だ、とさえ思う。

● 冬休み後半のおすすめ運用

最レベは、あえて**“親子で一緒に唸る時間”**として使いたい。

  • 1日1問〜2問だけ
  • 親も横に座り、まずは黙って同じ問題を解く
  • そのあと、「どこで迷った?」「どんな図を描いた?」と、
    お互いの思考プロセスを見せ合う

このとき、正解・不正解よりも、

「どう考えたか」「どこで行き詰まったか」

を言語化することが、
子どものメタ認知力をぐっと引き上げてくれる。


5.サブMVPたち

計算・漢字・論理の“地味だけど最強”3本柱

派手なハイレベル問題集ばかりが脚光を浴びがちだが、
本当に成績を底上げしているのは、
毎朝コツコツ続けている**“地味メンバー”**かもしれない。

● ① 計算ドリル・百マス計算

  • 1枚のプリントにかかる時間は数分。
    その数分を毎日積み上げるだけで、
    計算スピードと正確さは目に見えて変わる。
  • 「昨日より3秒縮まった!」
    「ミスゼロでゴールできた!」 といった小さな成功体験が、
    子どもの自己肯定感をじわじわ育てていく。

冬休み後半も、
**「計算だけは絶対に毎日やる」**と決めておくだけで、
年明けの算数テストの感触は大きく変わる。

● ② 漢字ドリル・漢検対策

漢字は、「まとめて100個覚えよう!」と燃えるより、

「毎日5個ずつ」「確実に使える形で」

のほうが、はるかに定着する。

  • 書くだけで終わらせず、
    -> 「読み・意味・例文」までセットで覚える
  • 自分の日記や作文の中で、
    -> その日習った漢字を意識的に使う

これだけで、
語彙力・表現力・読解力が同時に育つ

冬休み後半は、
1〜2学期の漢字を一気に総復習する絶好のチャンスでもある。

● ③ 論理エンジン・リーダードリル系

国語の読解は、「たくさん読ませればいい」というものではない。
大事なのは、**読み方の“型”**だ。

  • 主語と述語をつかむ
  • 接続語に注意する
  • 段落ごとに要点をまとめる

こうした“読解の型”を、
分かりやすくトレーニングできるのが、
論理エンジンやリーダードリル系の教材だ。

冬休み中、
算数のハイレベル演習に比べると地味に見えるかもしれないが、
将来、全国統一小学生テストや中学受験で
「読ませる問題」に出会ったときの安定感がまるで違う。


6.「問題集への投資」は、塾1ヶ月分よりもリターンが大きい

ここで、あえてお金の話を少しだけ。

  • スーパーエリート:1冊 1,650円
  • トップクラス:1冊 1,430円
  • 最レベ:1冊 1,320円

これらを数冊そろえても、
塾の月謝1ヶ月分にも満たない。

もちろん、塾には塾の価値がある。
集団の中で競い合い、
プロの講師から刺激を受けることは、決して否定できない。

ただ、どうしても忘れがちなのは、

「塾に通う=伸びる」ではない
「自分の頭を使って問題に向き合う時間=伸びる」

というシンプルな事実だ。

市販問題集は、
親の覚悟と子どもの時間さえ確保できれば、
塾以上のリターンを生み出す可能性がある

  • 朝の30分を、365日積み上げる
  • 一冊を4周、5周と回す
  • 同じ問題に何度もぶつかり、少しずつ解き方が洗練されていく

そうやってできた**「ボロボロの一冊」**は、
大げさでなく、子どもの“勲章”だ。


7.冬休み後半の「問題集プラン」サンプル

最後に、冬休み後半を走り切るための、
具体的な5日間プランを置いておく。

■ 12月27日〜31日:5日間集中プラン

〈朝〉(合計 40〜50分)

  • 計算ドリル or 百マス:10分
  • 漢字ドリル:15分
  • 音読 or リーダードリル:10〜15分

→ 「いつもの朝学習」をそのまま維持。
 ここは“冬休み仕様”にしない。


〈午前〉(合計 60〜90分)

  • スーパーエリート or トップクラス
    • 算数:1〜2ページ
    • 国語:1〜2ページ

→ 1日で国語と算数を両方やるのが理想。
 難しい場合は日替わり制でもOK。


〈午後〉

  • 外遊び・運動(30分〜1時間)
  • 家族でボードゲーム/人生ゲーム/トランプなど

→ 「よく学び、よく遊ぶ」をセットで。
 体をしっかり動かすことで、夜の寝つきも良くなる。


〈夕方〜夜〉(合計 40〜60分)

  • 最レベ or 論理エンジン:1〜2題
  • 自由読書:20〜30分

→ 難問で頭を使ったあとは、
 好きな本で“クールダウン”。


この5日間を走り抜いたとき、
机の上には、書き込みでクタクタになった問題集が残るはずだ。

「ああ、この冬はちゃんと戦った」

と、親子で笑って年を越せるように、
あえて問題集を“使い倒す”冬休み後半にしてみてほしい。


8.おわりに

――“やり切った一冊”を、年末のごほうびに

冬休みは、放っておけばあっという間に過ぎていく。
ダラダラしているつもりはなくても、
気づけば「何をしたか思い出せない10日間」になってしまうこともある。

でも、たった一冊でもいい。

  • スーパーエリートでも
  • トップクラスでも
  • 最レベでも
  • あるいは、計算ドリルや漢字ワークでも構わない。

「この冬は、この一冊と本気で向き合った」

と言える問題集が手元に残っていたら、
それだけで子どもの中には、確かな自信が芽生える。

ノートの端がすり切れ、
ページの角が丸くなり、
解説の欄に何色も書き込みが重なっている一冊。

その問題集こそ、
子どもが自分の力で勝ち取った、
**最高の“学びのお年玉”**だと思う。

年末年始の華やかさに流されすぎず、
ほんの少しだけストイックに。
でも、笑顔はちゃんと忘れずに。

そんな“いい意味での欲張り”な冬休み後半を、
お互い、子どもと一緒に走りきっていけますように。

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