──父母で差がつく「正解コーデ」と“気づかぬ落とし穴”
「説明会なんて、スーツを着てればいいでしょ」
「普段着より少しきちんとしていれば大丈夫だよね?」
──そう思って会場に足を運んだお父さんお母さんが、
当日、会場でひときわ“目立ってしまう”ということは、実は珍しくありません。
浮いてしまう人に共通しているのは、「式典ではないから大丈夫」という油断。
でも実際には、説明会という場にも**“空気”があり、“基準”があります。**
そして一度その空気から外れてしまうと、本人が気づく前に、
「あの家庭、ちょっと違うね」と周囲からの目にさらされることになるのです。
✅ 実録:説明会で“本当に浮いていた”お父さん
実際に私が目にした光景です。
とある私立小学校の説明会。
ほとんどのお父さんが濃紺か黒のスーツを着て、ネクタイを締めていました。
お母さん方はネイビーやグレー系のジャケットスタイル、全体的に落ち着いた雰囲気です。
そんな中、一人だけライトグレーのスーツに、ノーネクタイの男性が。
しかもスーツの生地は若干光沢のあるビジネス仕様。
ワイシャツもやや派手目なブルー。
会場の空気に明らかに合っていませんでした。
その方は恐らく、「説明会程度なら」と思って軽い気持ちで選んだのでしょう。
でも、実際にはかなり浮いていました。
後ろの席から見ても、視線がそこに集まっているのがわかるほどでした。
途中でご本人も気づいたようで、ネクタイなしの襟元を何度も直したり、
座り方を何度も変えたりと、どこか落ち着かない様子でした。
✅ なぜ“浮く服装”になってしまうのか?
その背景には、次のような“油断”があります:
- 「説明会は学校行事ではない」→ カジュアルでOKと思いがち
- 「スーツを着ていれば何でも大丈夫」→ 色・素材・形が合っていない
- 「周囲もきっとバラバラだろう」→ 実際は“統一感”がある
多くの人が「そこまで服装を見られていないだろう」と思っています。
けれど、実際の会場では「きちんとしている人」が過半数を占めているのです。
だからこそ、“普通”で行くつもりが“異質”になってしまう。
✅ 浮く服装の典型例|父母別に解説
👔 父親編:やりがちな「失敗3パターン」
| NGパターン | 理由 |
|---|---|
| グレー系スーツ(ライトグレー) | カジュアルすぎて“フォーマルな場”に不適 |
| ノーネクタイ | 軽い印象、やる気がないように見える |
| チノパン・ジャケットスタイル | 説明会であっても“受験家庭”には見えにくい |
✅ 正解コーデ:濃紺 or 黒のビジネススーツ+シンプルなネクタイ+黒革靴
「冠婚葬祭と同じくらい無難な装い」が最も安心される
👗 母親編:見落としやすい“浮くポイント”
| NGポイント | 理由 |
|---|---|
| 明るい色のワンピース(白・ピンク系) | 会場の雰囲気に合わず、浮きやすい |
| ブランドロゴ入りバッグ | 「控えめで品のある家庭」から逸脱した印象に |
| 装飾の多いアクセサリー | 上品さより“派手さ”が印象に残ってしまう |
✅ 正解コーデ:ネイビーやグレー系スーツ or セットアップ、無地のバッグ、控えめなアクセサリー
靴は黒またはベージュのパンプスが最も無難
✅ よくある誤解:「説明会は審査されていない」
「別に服装で合否が決まるわけじゃないですよね?」
この質問は、非常に多くの保護者が一度は口にするものです。
たしかに、入試の評価項目として「保護者の服装」が明文化されていることはありません。
つまり、服装そのものが合否に直接関わることは“原則として”ありません。
しかし──それを**「全く見られていない」と思うのは、誤解です。**
いや、むしろ**見られているのは“服装”ではなく、“服装を通した家庭の価値観”**なのです。
🔍 教室側・学校側は何を見ているのか?
説明会という場には、単に情報を受け取りに行く人もいれば、
“教育に真剣に向き合おうとしている家庭”として姿勢を示しに行く人もいます。
そして、学校側・教室側が目を向けているのは、たとえば次のようなポイントです:
- 両親の服装に調和があるか
→ 片方が極端にカジュアルだったり、個性を出しすぎたりしていないか - 服装に清潔感・品位があるか
→ 派手すぎず、地味すぎず、場に合ったバランスがとれているか - 話を真剣に聞いているか
→ 視線やうなずき方、メモを取る姿勢、スマホの扱い方 - 子どもが落ち着いて座れているか
→ 騒いでいても、親がそれを“どう受け止め、どう対応しているか”
つまり見られているのは、**“表面的な格好”ではなく、その服装や行動ににじみ出る“家庭の在り方”**です。
🧠「服装は人となりを映す鏡」──だから、印象は残る
説明会の場で保護者を見る先生方は、
“その後6年間関わるかもしれない家庭”を目の前にしているわけです。
- 日常的に対話ができるご家庭か
- 行事や係に積極的に関わってくれる雰囲気があるか
- クレーム体質や自己主張の強すぎる家庭ではないか
- 落ち着いた、周囲との協調を大切にするご家庭か
こういった点を、直接問うことはできないからこそ、“雰囲気”と“佇まい”で測るのです。
そしてその第一印象を強く左右するのが、まさに服装です。
👀 実際にある話:違和感のある保護者は“印象に残る”
ある先生がこう話していたことがあります。
「派手な服装だったり、場にそぐわない格好の方は、本当によく覚えています。
入試の面接で再びお会いしたときに、“あ、あの時のご家庭だ”と思い出すことがあります。」
つまり、説明会で違和感を持たれた服装は、
“家庭の印象”として、面接の場まで連れていかれる可能性があるのです。
もちろん、それだけで不合格になることはありません。
でも、わざわざマイナスの印象を積む必要は、どこにもないはずです。
✅ 季節別・説明会コーデのポイント
| 季節 | 注意点 |
|---|---|
| 春先 | 上着の色味、明るすぎると浮く(桜の季節で淡色を選びがち) |
| 夏場 | 上着なしでもOKな場合があるが、襟付きシャツときちんとした素材感は必須 |
| 秋冬 | ブーツは避け、シンプルなパンプスを。コートも地味色が好ましい |
特に春・秋の“中途半端な時期”は、判断が難しくなる分、他と差がつきやすい時期でもあります。
✅ まとめ:服装で伝わるのは「受験の覚悟」と「家庭の姿勢」
服装というのは、“自己表現”ではありません。
特に受験の場では、“場に対する敬意”を表すものです。
- **「この学校にご縁をいただきたい」**という誠実な気持ち
- **「場をわきまえる力」**という社会性
- **「家族全体がこの挑戦に向き合っている」**というチーム感
──そうした姿勢が、服装を通してにじみ出てくるのです。
説明会で目立つ必要はありません。
けれど、「あの家庭、落ち着いていて素敵だったよね」と思われることは、大きな強みになります。
“覚えられる”のなら、いい形で覚えられた方が、絶対にいい。
だからこそ、説明会の服装は「合否に関係ないからこそ、真剣に考えるべきこと」なのです。

