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サンタさんからのプレゼントより、うれしかった「できた!」の瞬間 ――クリスマスに子どもへ贈りたい「学びのギフト」

ライフスタイル
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1.クリスマス直前、少しだけ浮き立つ家の空気

12月23日。
街はすっかりクリスマス色で、スーパーにはチキンとケーキが並び、BGMはどこへ行っても同じ曲。
家の中も、ツリーの飾りや、ささやかなイルミネーションで、いつもより少しだけきらきらしています。

子どもにとっては、「サンタさんは何をくれるんだろう?」と、胸がそわそわする数日間。
親にとっては、「今年は何をお願いしようか」「ゲーム機にするか、本にするか、それとも…」と、頭を悩ませる時期かもしれません。

わが家のサンタは、ちょっとだけ“勉強寄り”です。
最新のゲーム機や派手なおもちゃではなくても、「この子の一年後・五年後・十年後が、少しだけ豊かになっていたらいいな」と思いながら、プレゼントを選びます。

でも、本当の本当を言えば——
サンタさんの袋には入らないけれど、「これこそがいちばんのプレゼントだな」と感じるものが、日常の中にいくつも転がっています。

それは、モノではなく「できた!」という体験です。


2.サンタさんが運べない3つのプレゼント

サンタさんは、箱に入るプレゼントを運ぶプロです。
でも、どうがんばってもサンタさんの袋に入らないものが、少なくとも3つあります。


① 1冊やり切った問題集

最初は解けなかった問題に、何度も何度も向き合って、
消しゴムのかすを山ほど作りながら、ようやく最後のページまでたどり着く。

「おわったーー!!」

と、子どもが本気の声で叫ぶ瞬間。
あの表情は、どんな高価なおもちゃにも負けません。

1冊の問題集をやり切るということは、
・投げ出さずに続けた根気
・分からないを放置しない姿勢
・“自分でできる”という小さな自信
そのすべての積み重ねです。


② 朝5時に起きる習慣

寒い冬の朝、まだ外は薄暗くて、布団は天国みたいにあたたかい。
そんな中で、自分で目覚ましを止めて、えいやっと布団から出る。

その一歩は、小さな子どもにとっては、かなり大きな決断です。

もちろん、毎日完璧にできるわけではありません。
二度寝する日もあれば、「今日はダメだ〜」という日もある。

それでもトータルで見れば、
「早起きできる自分」が、少しずつ定着していく。
これは、将来どのステージに行っても役に立つ“土台のプレゼント”です。


③ コツコツ続いた日記・読書・音読

1日1行でも、3行でもいい。
「今日あったこと」「うれしかったこと」「がんばったこと」を、自分の言葉で書き残す。

あるいは、毎朝の音読や、寝る前の読書。

ノートを開けば、過ぎ去った日々がぎっしりと並んでいます。
これもまた、「目に見えにくいけれど、確実に子どもを支えてくれるプレゼント」です。


これらは全部、サンタさんが運べないタイプのプレゼント。
けれど、子どもの一生を支え続けてくれる“学びのギフト”でもあります。


3.「できなかった」が「できた」に変わる瞬間の魔法

子どもを見ていると、目の前で小さな“変化の瞬間”に立ち会うことがあります。

・前は泣きそうだった問題を、今日は自分で解ききった
・「難しいからやりたくない」と言っていたページを、自分から開いた
・音読がたどたどしかった本を、ある日すらすら読んでみせた

その瞬間、子どもの顔には、ちょっと誇らしげで、でも照れくさそうな笑顔が浮かびます。

「できなかった」が「できた」に変わるとき、
子どもの中では、単に知識が増えただけではなくて、

「あれ、がんばったら自分って意外とやれるのかもしれない」

という“自己イメージ”が書き換わっています。

この自己イメージこそが、勉強だけでなく、人生そのものを支えるエンジンです。

・テストの点数
・偏差値
・順位

たしかに、それらは分かりやすい指標です。
でも、その裏側にある「できた!」の瞬間を、親がきちんと見つけてあげること。
それが、どんなプレゼントよりも、子どもの心に残るギフトかもしれません。


4.親が用意できる「学びの仕掛け」3つ

とはいえ、サンタさん任せにしておくだけでは、こうした“学びのプレゼント”は増えていきません。
親ができることは、実はとてもシンプルです。


① 本棚を整えるクリスマス

クリスマス前に、いっしょに本棚の大掃除をしてみるのもおすすめです。

・もう読まなくなった本をよける
・お気に入りの本を取りやすい場所に並べる
・「今年読んでみたい本コーナー」を作る

本棚は、家の中の“小さな図書館”。
ここがごちゃごちゃしていると、子どもの心もなんとなく散らかります。

逆に、本棚が整うと、子どもは自然と本に手を伸ばしやすくなります。
「読書好きな自分」というイメージを、そっと後押ししてあげる作業です。


② 図書館を「冬のテーマパーク」にする

寒い冬は、公園遊びが減る代わりに、図書館の出番が増えます。

・休日の午前中は、親子で図書館へ
・子どもは児童書コーナーへ、大人は自分の関心の棚へ
・「今日の1冊」をそれぞれ選んで、帰り道に感想を話す

これだけで、図書館は「無料のテーマパーク」になります。

「勉強しなさい」と言わなくても、
「本っておもしろい」「知らない世界を覗くのは楽しい」という感覚が、自然と育っていきます。


③ 冬休みの「お楽しみ学習企画」をひとつ

冬休みは、ただ「いつも通り勉強しようね」だと、子どもにとっては味気ないものになってしまいます。

ちょっとした“お楽しみ”をセットにしてしまうのも、ひとつの手です。

例)

  • 「○日〜○日までに、この問題集をここまで進めたら、冬休みの最後に◯◯をしよう」
  • 「毎朝の計算と漢字が全部できたら、正月に家族でボードゲーム大会」
  • 「読書ノート10冊達成で、好きな本を1冊プレゼント」

ポイントは、「ご褒美で釣る」だけにならないこと。
大切なのは、**“がんばった自分を、自分でも認めたくなる仕掛け”**をつくることです。


5.それでも、クリスマスはちゃんと楽しむ

ここまで「学びのプレゼント」の話を書いてきましたが、
もちろん、クリスマスはふつうに楽しんでいい日です。

・ケーキも食べる
・チキンもかぶりつく
・プレゼントの包みをびりびりに破る

親だって、準備でバタバタしながらも、子どもの笑顔を楽しみにしている。
それでいいし、それがいい。

“勉強寄りのサンタ”だからと言って、
「ゲームは禁止!」「おもちゃなんて必要ない!」と、極端になる必要はありません。

大事なのは、

「モノのプレゼント」と「学びのプレゼント」を、どちらか一方にしない

というバランス感覚だと思っています。


6.「今年いちばんうれしかった瞬間って何だった?」と聞いてみる

クリスマスの夜、プレゼントの余韻が少し落ち着いたころ。

ふとしたタイミングで、こんな質問を投げてみるのもおすすめです。

「今年いちばんうれしかった瞬間って、いつだった?」

子どもは、しばらく考えてから、こう答えるかもしれません。

・テストで自己ベストが出た日
・運動会や発表会でやりきれた日
・初めて一人で家事を任された日
・大好きな本を読み終えた夜

もしかしたら、サンタさんのプレゼントとは、別の場面を挙げるかもしれません。

そのとき、親としてできるのは、ただ一つ。

「ああ、あのとき、がんばっていたもんね」
「ちゃんと覚えてるよ。あれ、よかったね」

と、その瞬間をいっしょに思い出して、しっかり言葉にしてあげること。

それだけで、子どもの心の中に、

「自分のがんばりを、ちゃんと見てくれている大人がいる」

という感覚が、じんわりと刻まれていきます。


7.おわりに:勉強が好きな自分をプレゼントする一年へ

クリスマスの朝、枕元にプレゼントが置いてある光景は、何度見ても特別です。
箱を開けるときの、あの目の輝き。
親にとっても、何度でも見たい瞬間です。

でも、長い目で見たとき——
子どもが自分自身にプレゼントできるものは、もっと大きくて、目には見えません。

・コツコツ積み重ねる力
・「できなかった」を「できた」に変える経験
・勉強や学びを、ちょっと好きだと思える心

それは、誰かから“与えられる”ものではなく、
日々の暮らしの中で、少しずつ“育てていく”ものです。

親として私たちにできるのは、
高価なモノを揃えることではなく、

「勉強をさせる」のではなく、「勉強が好きな自分」を、子どもが自分自身にプレゼントできるように、そっと支えていくこと。

今年のクリスマス、
ツリーの下に並ぶ箱の横に、目には見えないもうひとつのギフト――

「よくがんばったね」
「あなたの『できた!』を、ちゃんと見ていたよ」

という言葉も、そっと添えてみませんか。

その一言こそが、
サンタさんのどんなプレゼントよりも、
子どもの心をあたためる“学びのギフト”になるはずです。

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