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家族全員インフルエンザでダウンした日。

ライフスタイル
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そのとき小学2年生の娘が見せてくれた「小さなヒーローぶり」

今年の冬は、いつも以上に手強いシーズンになりました。
我が家もついに、家族全員インフルエンザでダウンするという、なかなかの一大事を経験しました。

最初に倒れたのは、小学2年生の娘。
そこから数日のうちに、お父さん・お母さんと次々に感染し、
気づけば**「看病する側」だった親が、あっという間に「看病される側」**になっていました。

けれど、この数日の出来事は、ただつらいだけでは終わりませんでした。
「まだまだ子ども」と思っていた娘が、
その中で見せてくれた姿に、胸がいっぱいになったからです。


娘が「最初の患者」だった

最初に高熱を出したのは、娘でした。
ぐったりしながらも、いつものようにこちらを気遣う様子を見て、

「早くよくなるといいね」
「しっかり食べて、しっかり寝よう」

そんな声をかけながら、親としての役割に徹していました。

この時点では、
「感染しないように気をつけなきゃね」
と大人のほうはまだどこか他人事。
マスクをしつつも、家事はいつもどおりこなしていました。

しかし、インフルエンザの本当の怖さはここからでした。


午前中は元気でも、午後には立ち上がれなくなる

今回、身をもって感じたのは、**ウイルス性の病気の“急変ぶり”**です。

午前中までは、

  • 洗濯機を回し
  • 洗濯物を干し
  • いつもどおりの家事をこなし

「今日は少しだるいかな?」
そんな程度にしか感じていなかったのです。

ところが、昼前から急に身体の節々が痛みはじめ、
あっという間に悪寒と高熱が押し寄せてきました。

さっきまで普通に動いていたはずなのに、
「洗濯物を取り込む」ただそれだけのことが、もうできない。

  • ベランダに干した洗濯物はそのまま。
  • キッチンには、途中のままの家事の痕跡。

「やらなきゃ」と頭では分かっているのに、
身体がまったくついてこない――
これが、ウイルス性の病気の現実なのだと痛感しました。

そしてそのころには、
お父さんもお母さんも揃って布団から動けなくなっていました。


いち早く回復したのは、まさかの「娘」

そんな中で、いち早く回復してきたのは、
最初にインフルエンザを発症した娘でした。

熱が下がり、食欲も戻り、
少しずつ元気が戻ってくると、娘はこう言いました。

「お父さんとお母さん、寝てていいからね」

その言葉どおり、彼女は小さな家事担当として、動きはじめたのです。

  • 猫たちへのごはんを用意し、
  • 冷凍しておいたごはんを自分で温めて食べ、
  • さらには、寝込んでいる父母のところに
    スポーツドリンクをそっと持ってきてくれる。

水分を取る気力すらないタイミングで、
枕元に置かれたスポーツドリンクのボトル。
その小さな背中が、部屋を出ていく足音。

それだけで、胸の奥がじんわりと熱くなりました。


「まだまだ子ども」だと思っていたのに

ついこのあいだまで、

  • コップを落としそうで心配になったり
  • 電子レンジは一人で使わせるには早いかなと思ったり
  • 何かと「親が先回りしてあげる」ことが多かったり

親の中では、どこかで
**「まだまだ子ども」**という感覚が抜けきれていませんでした。

ところが、今回のインフルエンザでは、
その「まだまだ子ども」のはずの娘が、

  • 自分の食事は、自分で温めて食べる
  • 猫たちのごはん時間も忘れずに世話をする
  • 寝込んでいる大人の様子を見て、必要なもの(スポーツドリンクなど)を持ってくる

という、まさかの**“頼れる側”**にまわったのです。

正直に言えば、
その姿を見て少しだけショックでもありました。

「ああ、本当にもう“手のかかる小さな子ども”ではないんだな。」

もちろん、まだ小学2年生。
できないことも、親のサポートが必要なことも、たくさんあります。
それでも、今回の一件で、

「この子は、この子なりに家族の一員として、
ちゃんと“守る側”にも回れるんだ」

ということを、強く実感しました。


思うように動けないとき、助けてくれる存在がいるありがたさ

熱と頭痛で起き上がるのもしんどい中、
娘がしてくれた一つ一つのことは、
どれも大げさな家事ではありません。

  • 冷凍ごはんを温める
  • 猫たちにごはんをあげる
  • スポーツドリンクを持ってくる

でも、**「自分ではできないときに、誰かがやってくれる」**というのは、
こんなにも心強いのか、というくらいの安心感がありました。

「ありがとうね」と声をかけると、
娘はちょっと照れくさそうに笑いつつも、
どこか誇らしげな表情をしていました。

親としては、思うように動けないもどかしさもありましたが、
同時に、

「こうやって少しずつ、
‘してあげる側’から‘助けてもらう側’にもなっていくんだな」

という、静かな感動もありました。


「任せる勇気」と「もしもの備え」

今回のインフルエンザを通して、
あらためて大事だと感じたことが二つあります。

① 少しずつ「任せる」練習をしておくこと

普段から、少しずつでも

  • 電子レンジの使い方
  • 冷凍ごはんの温め方
  • ペットのごはんの準備の仕方

などを、一緒にやっておくこと。
それが、いざというときの「自分でやれる」「家族を助けられる」につながります。

今回、娘がスムーズに動けたのは、
日頃から小さな家事を一緒にやってきた積み重ねがあったからこそだと感じています。

② 家に「もしもの備え」をしておくこと

そしてもう一つは、
「寝込んだとき仕様の家」にしておくこと。

  • 温めるだけで食べられる冷凍ストック
  • すぐに飲めるスポーツドリンクやゼリー飲料
  • なるべく手間のかからない食器・道具

こうしたものを少し多めに用意しておくだけで、
「誰かひとりが動けなくなってもなんとかなる」が生まれます。

今回のインフルエンザは、
まさにその重要性を思い知るきっかけになりました。


おわりに 〜 子どもの成長は、思わぬタイミングで姿を見せる

子どもの成長は、テストの点数や習い事の発表会のように、
「目に見えやすい形」で表れることもあります。

でも、今回のように、

  • 家族が全員インフルエンザで倒れた
  • 思うように身体が動かない
  • 生活が一気に不安定になる

そんな「非常時」の中でこそ、
普段は見えなかった成長が、ふっと姿を現すこともあるのだと思いました。

まだまだ子ども。
でも、もう立派に「家族の一員」。

そう感じさせてくれた今回のインフルエンザに、
心から感謝……とまでは、正直まだ言えません。笑

けれど、
布団の中から娘の小さな背中を見守りながら、

「この子がいてくれて、本当に良かったな」

と何度も思ったのは、紛れもない事実です。

あの日のスポーツドリンクの冷たさと、
猫たちのお皿にカリカリを足している娘の横顔を、
きっと私は、しばらく忘れないと思います。

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