1.1月1日の朝、「今年こそ」の呪いをそっと手放す
新しいカレンダー。
まだ書き込みのない真っ白な手帳。
きれいに整えた机の上には、やる気だけは満点のシャープペンとノート。
1月1日の朝は、毎年ちょっとした魔法がかかります。
「今年こそ、本気を出す」
「今年こそ、生活リズムを整える」
「今年こそ、勉強を頑張らせる」
親も子どもも、そんな決意でスタートを切りがちです。
でも、正直に言ってしまえば——
「今年こそ」と意気込んだ年は、だいたい2週間で息切れします。
・予定を詰め込みすぎて続かない
・完璧なスケジュールを作りすぎて、1日崩れた瞬間に全部イヤになる
・「できなかった自分」を責めて、余計に動けなくなる
そんなパターンを、私は何度も経験してきました。
だから今年の元日は、あえてこう宣言したいのです。
「今年は、特別な一年にしなくていい」
「代わりに、“特別じゃない今日”をちゃんと積み重ねる一年にしよう」
2.大きな目標より、「毎日の土台」を先に決める
「今年の目標は?」と聞かれると、
つい大きなことを言いたくなります。
- 偏差値◯◯以上
- 全国統一小学生テストで全国◯%以内
- 問題集◯冊制覇
もちろん、それらを掲げるのは悪くありません。
むしろワクワクしますし、方向性もはっきりします。
でも、**本当に先に決めるべきなのは“目標”ではなく“土台”**です。
「わが家は、どんな1日を“標準形”にするのか?」
ここを決めないと、
大きな目標は、ただのスローガンで終わってしまいます。
3.わが家の「2026年・標準の一日」宣言
たとえば、こんなふうに**“標準の一日”**を言語化してしまう。
■ 朝:一日の“芯”をつくる時間
- 起床時間:平日も休日も、基本は同じ
- 早朝ダッシュ・軽い運動で体を起こす
- 百マス計算・漢字プリント・音読など、
**15〜30分の「朝学習セット」**を淡々とこなす
ここは、イベントやテストに関係なく、
**一年を通して守りたい「生活の柱」**です。
■ 放課後〜夕方:宿題+プラスアルファの時間
- 学校の宿題をさっと片づける
- そのあとに
- スーパーエリート問題集
- トップクラス問題集
- 最レベ
など、**“今年の主力問題集”**を少しずつ進める
「宿題だけで終わらせない」を、今年も合言葉に。
■ 夜:ゆるやかに整理する時間
- 読書(10〜20分)
- 1行日記/3行日記など、短くてもいいから「書く」習慣
- 親子で、その日の「できた!」を一つだけ口に出す
「今日いちばんがんばったのはどこ?」
「今日の自分に、何点あげたい?」
そんな会話が1分あるだけで、
子どもの自己肯定感はじわじわと育っていきます。
この“標準の一日”が、
365日のうち7割くらい守れれば合格ラインです。
残りの3割は、
旅行の日・体調不良の日・どうしても気分が乗らない日。
そんな「人間らしい日」が混ざっていていい。
大事なのは、
「崩れた日があっても、翌日には“標準”に戻れるようにしておくこと」
です。
4.年間テーマは「たった一つ」に絞る
新年になると、
あれもこれも頑張りたくなります。
- 計算力を伸ばしたい
- 読解力も鍛えたい
- 英語もピアノもスポーツも……
全部大事。全部やりたい。
でも、全部を“今年のメインテーマ”にするのは無理があります。
そこでおすすめなのが、
「今年のテーマは、たった一つに絞る」
という決め方です。
たとえば——
- 2026年は「読書の年」
- 毎月◯冊読む
- 図書館通いをルーティンにする
- 読書ノートをつける
- 2026年は「書く年」
- 日記・作文・要約をとにかく増やす
- テストの記述問題にも時間をかけて取り組む
- 2026年は「計算と基礎固めの年」
- 百マス計算・計算ドリルを徹底
- 計算ミスをゼロに近づける
年間テーマは、「今年中に絶対完成させるぞ」というゴールではなく、
“意識のピント”を合わせ続けるための合言葉です。
家のどこかに紙を貼って、
「2026年 わが家のテーマ:〇〇」
と書いておくのもおすすめです。
(冷蔵庫の横あたりが、いちばん目に入ります。)
5.全国統一小学生テストを「中間決算」と「期末決算」にする
わが家の勉強計画の中で、
今年も大きな軸になるのが**全国統一小学生テスト(6月・11月)**です。
新年のうちに、カレンダーの該当日付に丸をつけてしまいましょう。
そして、こんなふうに位置づけます。
- 6月:上半期の「中間決算」
- 11月:一年のほぼ「期末決算」
この2日をゴールに置いたうえで、
- 春:基礎固め+朝学習の定着
- 夏:問題集を使い倒す“量の季節”
- 秋:過去問・模試で実戦力をつける
と、一年のリズムをざっくり設計しておく。
ポイントは、
テストのたびに一喜一憂するのではなく、
「この半年間の勉強の仕方はどうだったか?」
「何を続けて、何を変えるべきか?」
と、“やり方”の振り返りに使うことです。
6.親の新年の決意は、「完璧なコーチ」にならないこと
新年一発目の記事なので、
親としての宣言もひとつ書いておきたいと思います。
「今年は、“完璧なコーチ”を目指さない」
これです。
- 常に最適解を提示できる親
- イライラせず、穏やかに見守れる親
- 勉強計画も感情コントロールも全部うまくやれる親
……そんな存在になれたら理想ですが、残念ながら人間はそこまで完璧ではありません。
疲れている日もあれば、
つい強い口調で叱ってしまう日もある。
「こんな言い方をするつもりじゃなかったのに」と自己嫌悪する夜もある。
だから今年は、
「完璧なコーチ」でなくていいから、“戻ってこれる親”でありたいと思います。
- 言い過ぎた日は「さっきは言い方きつかったね、ごめん」と素直に謝る
- 勉強が進まなかった日は、「今日はそういう日もあるよね」と切り替える
- 親自身も、本を読み、学び続ける背中を子どもに見せる
それだけで、
子どもにとっては十分すぎる“伴走者”です。
7.おわりに:特別な一年じゃなくていいから、「大事にした一年」にしよう
新しい年の始まりは、どうしても特別に感じます。
けれど、本当は——
1月1日も、365日のうちの「たった1日」にすぎません。
だからこそ、
「特別な一年にするぞ!」と肩に力を入れすぎるより、
「今日を大事にする一年にしよう」と静かに決める。
それぐらいのスタンスが、
10年単位で走り続けるには、ちょうどいいのかもしれません。
・生活リズムを整えること
・毎日の小さな勉強を淡々と積み重ねること
・テストや問題集を“道具”として上手に使うこと
・そして何より、子どもの「できた!」を見逃さず、一緒に喜ぶこと
そのすべてが合わさって、
一年後の12月31日に、
きっとまた「今年もいい一年だったね」と言い合えるはずです。
2026年も、「森の図書館」が
あなたとお子さんの学びの旅路の、小さな灯りになりますように。

