「ちゃんと食べてる?」という問いは、実は「ちゃんと生きてる?」という問いでもある
学力は、脳だけで作られているわけではありません。
目には見えない「集中力」「根気」「メンタルの安定」──
こうした学びの土台を支えているのが、“体”という土壌です。
その土壌を作るのが、まさに食事と運動。
私たち親は、つい偏差値や教材に目を向けがちですが、
**「学べる体をどう育てるか」**という視点は、何よりも本質的な問いではないでしょうか。
勉強を頑張れる子どもは、“動ける体”を持っている
我が家の娘は、毎朝5時に起き、
外に出て軽く走り込みをすることが習慣になっています。
帰ってきたら百マス計算、漢字、音読──
そこから一日がスタートします。
それだけではありません。
日々のルーティンには、腹筋・背筋といった体幹トレーニングも含まれています。
体がぶれない子は、集中力もぶれません。
軸が安定しているからこそ、思考も安定する。
娘は、女の子ではありますが、筋肉質で引き締まった体型をしています。
それは、日々の運動だけでなく、“それを支える食事”があるからです。
小学生の学力は、筋肉と血糖値で決まる⁉︎
いまや、学力の土台に「タンパク質」があることは明らかになっています。
- 筋肉は脳と密接に連携しており、身体が安定すると脳も活性化する
- タンパク質は、神経伝達物質(ドーパミン・セロトニン)の材料
- 食事で摂れなければ、集中力・記憶力・感情コントロールすべてに影響する
▶ 我が家が意識している“4つのタンパク質源”
- 肉類(鶏・豚・牛)
→筋力UPと満足感を与える主力。脂肪が多い部位は避け、赤身・むね肉中心。 - 魚類(サバ・鮭・いわし)
→DHA・EPAで脳神経を保護。週に3〜4回は必ず登場。 - 卵
→ビタミンも豊富な完全栄養食。朝食に1個は必須。 - 豆類(納豆・豆腐・おから・大豆ミート)
→植物性タンパク質として食卓に自然に馴染む。
食卓は、まさに「筋肉と脳を育てる研究所」なのです。
脂質と糖分は、学習の“敵”になることがある
運動をしないまま、脂質・糖質を摂りすぎると──
子どもは、一気に眠くなり、集中力が落ちていきます。
だから我が家では、以下のようなルールを意識しています:
- 揚げ物は「週1〜2回まで」
- 菓子パンやジュースは「常備しない」
- 糖分を摂るなら「果物か干し芋で」
- 食後に“頭を使う作業”がある日は、脂っこいメニューは避ける
食事が「眠気」を連れてきてしまったら、それは勉強の敵になる。
我が家では、テスト前や演習前には、糖質・脂質を控え、消化の良いタンパク質+野菜+玄米などで構成された「戦う食事」を用意しています。
朝の食卓が、その日の学びを左右する
娘の毎日は、まさに“朝食から始まる学習”です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 5:00 | 起床 → 白湯を一杯(腸を起こす) |
| 5:10 | 走り込み・体操・筋トレ5分(体温上昇) |
| 5:20 | 百マス計算&漢字練習(脳のスイッチON) |
| 5:50 | 音読・暗唱 |
| 6:00 | 朝食(タンパク質中心+味噌汁) |
▶ 我が家の「朝の黄金食セット」
- 白ご飯(玄米 or 五分づき)
- 卵焼き or 納豆
- 味噌汁(根菜+豆腐 or ひじき)
- 小魚や海苔(カルシウムとミネラル補給)
- 果物少し(りんご or バナナ)
この食事が、その日一日の集中力・忍耐力・持久力を決めているといっても過言ではありません。
食卓こそ、“人間力”を育てる最初の教室
食べ方には、すべてが表れます。
- 箸の使い方
- 器の扱い方
- 「いただきます」「ごちそうさま」の声
- 家族との会話のテンポとリズム
勉強ができるだけの子にしたいわけではない。
「学び続けられる人間」を育てたい。
そのために、食卓は最高の学び場になります。
子どもは、食べたもののように育つ。
食卓は、「家庭の教育方針」をもっとも静かに伝える場。
終わりに:学びを支えるのは、体。体を支えるのは、食事。そして、愛。
私たちは「勉強しなさい」と口では言うけれど、
本当に子どもが勉強できるかどうかは、**“親が食卓でどれだけ整えているか”**にかかっている。
運動・栄養・休息・安心──
それらがそろって初めて、子どもは本気で学ぶことができます。
だから我が家は、走ります。
だから我が家は、食べます。
だから我が家は、学びます。
すべては、つながっている。
「よく食べ、よく動き、よく学ぶ」
それが、我が家の教育方針です。

