【保存版】小学生の学力を底上げする「作文力」の効果と家庭での育て方

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はじめに|なぜ、いま作文なのか

近年、中学受験でも「記述力」や「表現力」が重視されるようになってきました。
しかし、作文というと「ただの日記」「おまけの国語」という軽い扱いをされることが、今なお多く見られます。

けれど、本当にそうでしょうか?

私たちは娘の家庭学習を通じて、作文こそがすべての教科、すべての思考、そして**人としての生き方を支える“根”**になると確信するようになりました。

この記事では、作文教育の持つ驚くべき力、そしてそれを家庭でどう育んでいくかについて、我が家の実践と想いを込めて綴っていきます。


第1章|作文がすべての学力を支える「根っこ」になる5つの理由

1.1 論理的思考力の“土台”になる

作文とは、「思ったことを筋道立てて言葉にすること」。
これはそのまま、算数の説明問題や理科の記述問題、さらにはプレゼンやディベートにも通じる、論理の訓練そのものです。

たとえば、「なぜそう思ったのか」「どうすればよかったのか」と自問し、言語化するプロセスを繰り返すことで、考える力が磨かれていきます。


1.2 国語の読解力と“反射関係”にある

「読む」と「書く」は表裏一体です。
自分の気持ちや意見を筋道立てて書ける子は、読解でも筆者の主張や構成を的確に捉える力を自然と身につけていきます。

記述式読解に強い子は、たいてい「書ける子」です。


1.3 語彙と表現力が“自分のもの”になる

作文では「もっとぴったりな言葉はないかな?」と、自然に辞書を引くようになります。
そして、日常の中で「これ、前に書いたな」と記憶がつながり、語彙が定着していくのです。


1.4 記述問題の“本番練習”になる

桜蔭中学や筑駒など、最難関校の入試では「記述力」が合否を分けます。
これは、知識の暗記ではなく、「自分の頭で考え、自分の言葉で説明する力」が問われる時代になっているということです。

作文は、この力を養う最高の訓練です。


1.5 “内省”を通じて人間力が育つ

作文とは、単なるアウトプットではありません。
「なぜ失敗したのか」「次にどうすればいいのか」と向き合うことで、自分と深く対話する時間が生まれます。

ここに、我が家が作文を大切にしている一番の理由があります。


第2章|我が家の実践:作文は“問題解決”の第一歩

私たちの家庭では、毎朝のルーティンに「日記形式の作文」を取り入れています。
しかし、それ以上に大切にしているのが、「何か問題が起きたときに、作文で振り返らせる」ということです。

2.1 なぜ、問題を作文で解決させるのか

あるとき、娘が学校で先生に注意を受けたことがありました。
親としてただ叱るだけでは、その場しのぎにしかなりません。そこで私たちは、こう提案しました。

「今日は何があったのか、どう思ったのか、明日からどうするのか。作文に書いてみようか」

すると、娘は驚くほど素直に自分の気持ちを言葉にし始めたのです。
「どうして自分はそんなことをしたのか」
「本当はどうしたかったのか」
「これからはこうしたい」

それは反省でもあり、決意でもあり、自分への約束でもありました。

2.2 叱責よりも深く届く「言葉の自力」

作文にまとめることで、感情が整理され、考えが深まり、次への一歩が明確になります。
この習慣を続けるうちに、娘自身が「何かあったら書いてみる」と、自分から机に向かうようになりました。

人は、言葉にしたときにはじめて、心の整理ができる。
このことを、子どもから教えられたような気がしました。


第3章|作文を家庭で育てる3つの工夫

3.1 日記は「毎朝」「短くてもOK」「親も読む」

・形式は自由。3行でも1ページでも構いません。
・親が一言コメントや質問を書くと、「読んでくれているんだ」という喜びになります。

→我が家では、5時起きで百マス計算・漢字練習のあと、作文タイムに入ります。
静かな朝に、自分と向き合う時間。それが娘の“心のリセット”になっています。


3.2「理由付け」のトレーニングをあらゆる場面で

「なぜそう思ったの?」「どうしてそうしたの?」を会話の中で繰り返します。

「◯◯は△△だった。なぜなら□□だから」

この型を使うだけでも、論理的作文の第一歩になります。


3.3 読書と組み合わせる

読んだ本について「主人公の気持ち」や「自分ならどうするか」を書くことで、他者理解や感情表現の力が育ちます。
読書→作文→会話、という流れができると、家庭内の学びが自然と循環します。


第4章|作文は「学力」ではなく「人生の根っこ」

子どもはやがて、親の手を離れていきます。
どんな環境にあっても、自分の頭で考え、自分の気持ちを整理し、自分の言葉で道を切り開く。

そんな力を育てるために、作文がある。

それは、決して華やかではない。
だけど、静かに、そして確かに、子どもの“生きる力”を鍛えてくれる。
私たちはそう信じて、これからも書くことを大切にしていきます。

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