「中学受験を目指すなら、勉強に集中すべきでは?」
そう思う方もいるかもしれません。確かに、限られた時間の中で成果を出すには、勉強時間の確保が最優先のように感じられます。
けれども、わが家では「運動の時間」を削ることはありません。
むしろ、娘が学力を伸ばすためにこそ、毎朝の運動を欠かさず続けています。
さらに、週末には坂道ダッシュを繰り返し、数か月に一度は20km超の登山にも挑戦しています。
娘はまだ小学生ですが、明らかに同世代の中で抜きん出た体力と持久力を持っており、その体力はそのまま**「学力の持久力」**としても発揮されています。
それはなぜなのか。実際に取り組んでいることと、その理由についてご紹介します。
🚶♀️ 朝の「10分ダッシュ」習慣|わが家の実践
娘は毎朝5時に起きて、漢字・百マス計算の前に、必ず10分間のダッシュ(ランニング)をしています。
冬でも夏でも、外に出て走る。 雨の日には、家の中でラジオ体操やスクワット、足踏み運動に切り替え。
この朝の運動習慣は、以下のような効果を実感しています:
- ✅ 脳のスイッチが入り、学習への集中が早い
- ✅ 眠気やだるさが取れて、朝から活動的になる
- ✅ 精神的にも「やり抜いた感」があり、1日が前向きにスタートできる
🏃♀️ 週末は坂道ダッシュ、そして登山へ
週末になると、わが家は「坂道ダッシュ」を取り入れたトレーニングをしています。 近くの坂道を親子で10本、15本と繰り返して駆け上がる。
- 脚力
- 心肺機能
- メンタルの粘り強さ
これらすべてを同時に鍛えられる、極めてシンプルで効果的な運動です。
娘はこの坂道ダッシュをゲームのように捉え、「あと3本!」「今日は最速で登る!」と楽しみながら全力で挑みます。
さらに、数か月に1回は家族で20km超の登山にも取り組んでいます。
厳しい山道を5時間、6時間かけて歩ききる。
この経験の中で、
- 足が痛くても休まず歩き続ける集中力
- 苦しいときに「絶対登り切る」と言える精神力
- 自然の中でリフレッシュする心の余白
を培っていると感じます。
娘は自分でも「私は体力がある」と誇りを持ち、長時間の学習でも「私はいける」と自信を持って取り組むようになりました。
📘 運動が“学びの質”を高める理由
1. 運動は「脳の活性剤」になる
運動によって血流が促進され、脳に酸素と栄養が届きやすくなります。 これは、集中力・記憶力・理解力を高める科学的根拠にもとづいています。
特に、**有酸素運動(ランニング・登山・ウォーキング)**は、脳の「海馬」や「前頭前野」に好影響を与えるといわれ、 これはまさに中学受験に不可欠な“論理的思考”や“読解力”に直結します。
2. 勉強と運動はセットで「生活の軸」になる
朝から一度、体を動かしておくと、その後の時間が「ルーズ」になりにくくなります。 勉強も生活習慣も、「リズム」で動く。 この“時間軸の自律”が、小学生にとって最大の学習支援になるのです。
3. 長丁場の受験に必要なのは「体力」そのもの
難関中学の受験日には、朝から長時間の試験を受けます。 また、6年生の追い込み期には、1日5〜10時間の勉強を継続する必要があります。
このとき、勉強だけで体力がなければ、机に座り続けることそのものが苦痛になります。 だからこそ、「学ぶ体力」をつけておくことは、遠回りに見えて一番の近道だと考えています。
🧭 わが家の運動習慣ルール
- 平日朝5:10〜5:20:ダッシュまたは早歩き(親と一緒に)
- 土曜・日曜:
- 坂道ダッシュ(本数設定あり)
- 外遊びまたは森林ウォーク(60分以上)
- 数か月に1回:登山(距離20〜25km、5〜6時間)
- 雨の日は家の中で「足踏み3分+体幹トレ3種」
これにより、運動が“イベント”ではなく、“日常の一部”になっています。
💬 最後に
運動習慣は、成績にはすぐに現れないかもしれません。 でも、「毎朝走ってから机に向かう」というリズム、週末に汗を流す坂道ダッシュ、登山で培った強靭な体力と精神力。
これらすべてが、娘の学びの土台を確かに支えています。
親として、子どもの学力を支える方法は、教材選びだけではありません。 生活を整え、心と体の土台を作ることが、何よりも重要だと実感しています。
これからも、勉強と運動を“両輪”として、娘と一緒に前に進んでいきたいと思います。