あらすじ
「そらまめくん」の宝物は、雲のようにフワフワで、綿のように柔らかいベッドです。
そんなステキなベッドをめぐる、そらまめくんの「心の成長」を、丁寧に優しく描いた絵本です。
そらまめくんのベッドにあこがれている、えだまめくんや、グリーンピースの兄弟、さやえんどうさん、ピーナッツくんたちは「ベッドで眠ってみたい」とお願いしますが、そらまめくんは「だめだめ」と理由を付けては、自分のベッドを誰にも使わせようとはしませんでした。
そんなある日…そらまめくんの自慢のベッドが、忽然と(!) 無くなってしまいます!
仲間のみんなに聞いても「しらないよ」と言われ、何日も何日も、一生懸命ベッドを探しますが…さて、「そらまめくん」のベッドは、一体どこにあったのでしょうか?
大人気の「そらまめくんシリーズ」の一冊目の絵本です。
「そらまめくん」の「心の成長」を描くだけでなく、黄色いカタバミやオオバコなどの草花、お豆の仲間たちを見守ってくれている、てんとう虫やありさんなど、「なかやさん」の動植物への細やかな、温かい愛情が、随所にちりばめられています♪
Let’s Active Reading!
親子の感想
「そらまめくん、ベッド見つかって良かったね~♪」
「あれ? これは、うずらちゃん?」
この絵本のステキなところは、そらまめくんの「優しい気持ちへの変化」が、丁寧に描かれているところです。
自己中心的なところがあった「そらまめくん」は、自慢のベッドをなくしたところから、心に変化が現れます。
「ベッドを貸してくれる」という、みんなの優しさに触れたり、うずらの卵を見守るうちに卵の方が気になり始め、卵がひよこにかえる時には「もうひといき!」と応援したり…。
「ベッドが見つかったお祝い」を仲間のみんながお祝いしてくれた時は、本当に嬉しそうです♪
そして、みんなをフワフワのベッド招待し、一緒に眠るラストシーンでは、そらまめくんはとっても幸せそうです♪
そらまめくんの「心=優しい気持ち」は、一番大切な宝物を失った時に、大きく成長しました。
この絵本は、こうした「そらまめくん」の経験 (驚いたり、悲しくなったり、応援したり、楽しくなったり…)を通じて、子どもたちや私たちにも「優しい心」を教えてくれます。