「防犯ブザー」を持ち歩こう!
子どもから犯罪を守るには、地域の大人の目は必要不可欠です。地域全体で子どもを守るには、日頃のコミュニケーションも欠かせません。お互いに、積極的な挨拶を心がけたいものです。
こうした地域ぐるみで取り組む犯罪対策の他にも、「自分を守ること」を子どもにも実践させる必要があります。それは、大人の目を光らせるには限界があるからです。大人の目から離れた場所で、威力を発揮するのが、「防犯ブザー」です。
警察でも、犯罪から身を守るために、女性や子供に「防犯ブザー」を携行することを呼びかけています。実は、警察庁では、性能基準を満たした「防犯ブザー」の普及に努めています。「防犯ブザー」の性能基準は次のとおりです。
「防犯ブザー」の性能基準
① 音色
高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期を持つこと。
② 音量
85dB以上とすること。
③ 連続吹鳴時間
連続して吹鳴させた場合に、表示音量の90%以上の音量が20分間以上保てること。
④ 操作性
引き紐あるいは押しボタン等の操作は児童が容易に操作できること。
防水タイプの防犯ブザー
「防犯ブザー」は万が一のためのもの。鞄やバッグの中に入っていては、いざという時にすぐに鳴らせません。そのため、鞄やバッグに取り付け、すぐに手が届く場所に設置しておくことをお勧めします。したがって、雨が降っても大丈夫な防水タイプが望ましいです。
レイメイ藤井 防犯ブザー



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YOMURAN 防犯ブザー



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ONEON 防犯ブザー



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GPS付き防犯ブザー

「防犯ブザー」だけでは心配という方に、進化したGPS付き「防犯ブザー」をお勧めします。
子どもが一人で外出していたとき、怪我やトラブルに巻き込まれて身動きできなくなった場合、また、地震や台風など自然災害に遭った場合も、GPSで位置の特定ができます。さらに、ボイスチャットが利用できるので、声でやり取りすることも可能です。
現代は、犯罪や自然災害などの被害が多様化する中で、技術の進歩により、「子どもを守る方法」も様々なものがあります。その一つの方法として、GPS付き「防犯ブザー」を選ぶことは賢明なことだと思います。

子どもの連れ去り事件は増加傾向

子どもの連れ去り事件(2020年度)は、114件発生しています。また、13歳未満の子どもが関係する犯罪の被害件数(2020年度)は8,788件発生しています。総被害件数は年々減少傾向にあることが統計分析で分かりますが、連れ去り事件については増加傾向にあります。
子どもが防犯ブザーを持ち歩いているかどうか、連れ去り事件の加害者は見極めていることもあるようです。事件・事故を未然に防ぐ意味においては、子どもに「防犯ブザーを持たせる」ことは、保護者の責務と言って良いのではないでしょうか。