あらすじ
小さなキジトラの「なまえのないねこ」が、他のネコたちと交流しながら、自分の名前を探し求める「心の旅」を描いた絵本です。
「なまえさがし」で、「なまえのないねこ」が見つけたものは、「なまえ」だけではありませんでした…もっともっと、大切なものを見つけました。
美しくも力強い言葉と考えさせられる言葉を重ね、心の琴線を震わせることのできる「竹下文子」さんの作と、ネコさんの性格や「切なさ」までも描ききることのできる素晴らしい画力の「町田尚子」さんが描く絵…「猫好き」の天才2人が、惜しみない愛情を込めて作り出した「大人と子ども」のための「哲学書」のような特別な絵本です。
Let’s Active Reading!
さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
子ども向け
大人向け
親子の感想
「あっ! ネコさんの目の色が、みんなちがうよ~、どうしてかな?」
「あっ! おか~さん、桃色の女の子がいるよ~♪」
「本には、『引力』がある」と常々思っています。
本屋さんに『なまえのないねこ』が並んでいるのを見て、この絵本のパワフルな『引力』に導かれ「第1版」を購入…読後は、涙が止まらずに困ってしまった作品です。
表紙の「なまえのないねこ」は、鼻の頭と耳にケンカの跡がある「野良ねこ」らしく、目はどこか不安で寂し気です。また、前半ページは小さく描かれていたり、後ろを向いていたりしていますが…
名前を探し続けている、ある雨の日。
主人公の「なまえのないねこ」は劇的な出会いを果たし、ラストで「名前よりも大切なもの」に気付きます。
大事なことを悟った、その時のネコさんの目は、今までの不安で寂しげな目とは違います。まさに「目からウロコ」が落ちた状態で、キラキラと輝いています✨
「なまえ」ではなく、「なまえをよんでくれる人」とは、「家族」ができるということ。
わが家には、2匹の「なまえのあるねこ」がいます。いずれも、元保護猫です。
今の私たち家族にとって、2人は大事な大事な家族です♪
秋の夜長に、ぜひこの絵本をご一読いただき、「保護ネコ」「野良猫」「名前」「家族」…
などをじっくり考えてみてはいかがでしょうか?
あなたは、「なまえを よんでくれる ひと」がいますか?
そして、「なまえを よぶ ひと」がいますか?