
悩めるお母さん
「ペットは大事な家族。一緒に避難してもいいのかしら…」
「ペットを置き去りにしたくない…かわいそうだもの…」
「ペットと避難するのに、やるべきことはあるのかしら…」
ペットは大事な家族です。
わが家にも、ネコが二匹います。
本当に、大事な宝物です。
有事の際を考えて、私たちは、しっかりと普段から備えるように気を付けています。
今回の記事では、ペットをネコに特化してお伝えしていきたいと思います。
(…これまで、ネコしか飼ったことがないので、悪しからず…)
ペットと避難ができないと考え、「逃げ遅れてしまう」という悲惨なことにならないようにしなければなりません。
そのためには、日頃から通常の備えとあわせて、「ペットと共に避難する」ことを想定した備えを考えましょう。
なお、環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」、「備えよう!いつもいっしょにいたいから」を参考にしています。
災害への備え

飼育環境を見直そう
災害が起きても、ペットが普段いる場所やゲージが「安全な場所」であり続けるように、もう一度点検しましょう。
安全に過ごすには、ゲージを固定したり、周りに倒れそうなものを置かないなど、配慮する必要があります。
家族で話し合おう
災害が起きたときに、どのように対応するか、家族でしっかりと話し合いをしましょう。
・非常持ち出し袋の点検
・避難時におけるペットの食料、飲料、トイレ
・ペットが落ち着くことができる工夫
・誰がペットを連れて避難するのか
・自宅を留守にしたときに、ペットをどのように対応するか
情報収集と避難訓練
自宅周辺の避難経路や避難所の確認など、情報収集を行うことが重要です。
また、実際に避難経路を歩くなど、自主的に避難訓練を行ってみたり、地域の防災訓練に参加するなど、万が一を想定して行動することも大事です。
最寄りの避難所がペットの同行避難ができるかも必ず確認しましょう。
迷子札やマイクロチップの装着
災害が起きた時、飼い主とペットが離れ離れになることも考えられます。
保護されたときに身元が分かるように、連絡先を書いた「迷子札」をペットに付けておきましょう。
半永久的に身元証明ができる「マイクロチップ」を装着することも検討しましょう。
二重の対策をとると、より安心です。
もしも災害時にペットとはぐれたら、名前や種類などのペットの情報を自治体の動物担当部署や警察などに届けましょう。
健康管理としつけ
突然降りかかる災害は、人にストレスを与えるだけでなく、ペットにも多大なストレスや不安を感じさせます。
避難所生活では、ゲージでの生活を余儀なくされます。
普段から、ゲージを活用して、ゲージそのものが怖いものではないと、ペットに覚えさせましょう。
そして、定期的なワクチン接種を怠りなくすることも、健康管理のうえで大事なことです。
できるだけの対策を講じることで、ペットの不安を取り除いてあげましょう。
ペットのための備蓄品
緊急事態に備えて、必要なものを備蓄しておきましょう。
ライフラインが途絶えると、救援物資が届くのも一定の時間がかかります。
また、救援物資も、人間のものが優先して届けられることになるので、ペットの必要なものは各自備蓄しておくことを強く勧めます。
優先順位1 命や健康にかかわるもの
- 薬、療法食
- フード、水(5日分以上)
- 予備の首輪、リード(伸びないもの)
- 食器
- ガムテープ(ケージの補修などに使用)など
優先順位2 ペットや動物病院の情報
- 飼い主の連絡先
- ペットの写真
- ワクチン接種状況や健康状態、既往症の記録
- かかりつけの動物病院の連絡先 など
優先順位3 普段のペット用品
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- ネコ用トイレ砂
- タオル、ブラシ
- 使い慣れたおもちゃ
- 洗濯ネット(猫の移動時などに利用) など
災害が起きた場合
ペットの安全
まずは飼い主が落ち着きましょう。
普段の状況と大きく変わると、ペットも落ち着きがなくなります。
また、飼い主がパニック状態になると、ペットもより一層不安を感じます。
冷静にペットに声をかけたり、ペットの負担にならないように、いつも以上に気にかけてあげましょう。
ペットと同行避難
ペットと一緒に避難しましょう。
しっかりとゲージに入れて、なるべく揺らさぬように避難しましょう。
ネコは不安を感じているはずです。
ゲージに入れたら、周りが見えなくなるように、ゲージを布で覆うことも、ネコが落ち着く方法です。
ネコの視界を遮ることで、落ち着くからです。
<参考動画>
ネコと一緒に避難するのに、参考になる動画を載せておきますので、ご覧ください。
避難生活
避難所にはたくさんの人が集まります。
動物が好きな人、嫌いな人、動物のアレルギーを持つ人、動物に不用意に手を出しかねない幼い子供など、多様な人々が一緒に暮らす場所ですから、動物の飼い主は普段よりも周りに配慮することが求められます。
マナーを守って、困難な状況をみんなで乗り越えましょう。
<参考動画>
ここで、環境省から避難生活について動画を載せておきます。