★作 元永 定正
★出版社 福音館書店
★発行日 2008年10月1日
あらすじ
グラデーションの丸や四角、どっしりした岩や車の様な抽象的なイラストが、「おおきい」形と「ちいさい」形に描かれ、絵本の見開きにドカン(!!)と出現します。
「元永ワールド」ならではの鮮やかな美しい色彩と、シンプルでユニークな抽象画に合わせて、文字の大きさやフォント(ゴシック体や明朝体など)も、すべて変えています♪
「これは、何だろう?」と、家族みんなで考えるのも一興♪…世代を問わず、見ているだけで楽しくなる絵本です♪
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
「おおきい」「ちいさい」の文字を意識して、1文字1文字を丁寧に「読み聞かせ」をしましょう♪
注意深く見ましょう!
すると、「おおきい」「ちいさい」と言う文字は・・・
「お、お、き、い」「ちい、さい」と「、読点」が表記されています。そして、「おおきーい」「ちいーさい」と「-長音記号」が表記されていたりします。また、絵本の抽象画に合わせて、文字も選ばれ、デザインされています。
読み手は、絵と文字のニュアンスをくみ取りながら、「読み聞かせ」をしましょう♪
わが家の娘が、最初に見つけたものは「手」でした。
「おおきい」のはお母さんの手で、「ちいさい」のは自分の手、という訳です。2人で、パーの形にして見比べて「本当だね!」とニッコリ♪
その他、ぬいぐるみの大小などもありましたが、最後に言い出したのは・・・ナント、娘の大好きな歌「大きな太鼓」でした♪
冒頭の歌詞は「大きな太鼓ドーンドーン、小さな太鼓トントントン…♪」です。
あまりに、ドストレート過ぎて、笑っちゃいました♪
初めて、絵本を「読み聞かせ」をしてもらうのに、ピッタリな一冊です。
「最高の絵本の‟読み聞かせ”は、子どもが絵本を‟読み聞かせ”てくれること」と聞いたことがあります。子どもに「読み聞かせ」をした後に、子どもが「読み聞かせ」をしてくれる…とってもステキなことですよね♪
わが家の娘が初めて「読み手」となって、絵本を「読み聞かせ」をしてくれたのが、この絵本でした。きっと、「おおきい」「ちいさい」という2つの言葉しか出てこないので、自分でも「読める♪」と思ったのでしょう。
初めて娘が「読み聞かせ」をしていたお相手は、大好きなぬいぐるみの「オラちゃん」(オランウータン)で、絵本をめくりながら、上手に「読み聞かせ」をしていました♪
家事をしつつ、そっと見守っていた私にとって、その光景はとってもまぶしく、微笑ましく映りました♪
親子の感想


「おーおきい」「ちい、さい」♪

この絵本を娘に「読み聞かせ」る時は、ちょっとオーバーアクション気味に、掌を広げて「おーきい」と読み、人差し指で絵を指さしながら「ちいさい」と小声で読んでいました。
この絵本は、ぬいぐるみを相手に、娘が初めて「読み聞かせ」をした本ですが、そのシーンを見ていて、ビックリ!!
ナント、私が「読み聞かせ」ていたとおりに、掌を広げて「おーきい」、人差し指で絵を指さしながら「ちいさい」と読んでいたのです!!
文字の読めない赤ちゃんや子どもにとっては、絵本の読み方やニュアンス、その間など、その「読み聞かせ」自体が、そのまま子どもにインプットされるんだなと驚きました…。
…思わず、襟を正してしまいました…!