★作 中辻 悦子
★出版社 福音館書店
★発行日 1988年3月1日
あらすじ
「しかく」い形にフォーカスし、大きさや色、重ねた形や言葉などを使って、様々に展開していく「図形」の絵本です。
おおきいしかく、ゆらゆらしかく、しかくでさんかく、はこしかく…など、シンプルな「しかく」の形が、くっついたり、立体になったり、生活の中に溶けこんだり…と、カラフルな色やリズムで、豊かなハーモニーを奏でます。
中辻さんが描く「しかく」の発想力が、子どもたちの知的好奇心を大いに刺激し、想像力をかきたてる絵本です♪
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
「読み聞かせ」の機会を増やすことで、子どもが探し出す「しかく」の数が、どんどん増えてきますよ♪
まずは、「読み聞かせ」をしながら、「4つのカドカドがあれば、”しかく”だよ!」と、「しかく」のルールを教えます。
すると、子どもは絵本の中の「しかく」に気付くようになり、「これも、これも!!」と楽しそうに「しかく」を探し出します♪
「読み聞かせ」とともに、何度も次の流れを繰り返すことで、子どもの記憶に定着します。
①「読み聞かせ」をする。
②「4つのカドカドが、”しかく”」だと教え、理解してもらう。
③ 子どもは絵本の中で、自然と「しかく」を探し始める。
お家の中で「しかく」を探す練習ができたら、今度はお外に出て、色々な「しかく」を探す冒険に出発しよう♪
絵本の中には、ハンカチ、テレビ、とうふ、本などの、日常にあふれている身近な「しかく」が、言葉で紹介されています。
まずは、お家の中にある、身近な「しかく」をたくさん探してみましょう♪
わが家の娘は、「窓、ドア、冷蔵庫、電子レンジ、ティッシュボックス、クッション、折り紙…」と、次から次へと見つけ出し、さらに「あっ! あと1つ、見つけた♪」が止まらず、次から次へと発見しては、教えてくれました♪
お家の中で「しかく」を探す練習ができたら、今度はぜひ、お外の「しかく」を探しに出発しましょう♪
もちろん、お買い物の途中や、幼稚園・保育園の道中で、一緒に探すのも楽しいですよ♪
クレヨンと画用紙を用意して、色々な「しかく」を子どもと一緒に、自由に書きましょう♪
「正方形」、「ヨコしかく」、「タテしかく」、「ひし形」、「台形」…
クレヨンの様々な色を使って書いたり、塗りつぶしたり、大きさを変えたり、つなぎ合わせてみたり…
「決められたルールの中で、自由な発想で楽しく遊ぶことができる」と、確実に子どもの展開力に繋がっていきます。
また、わが家の娘に試みたのは、1枚の画用紙に「まる」と「さんかく」と「しかく」を混在させて、いくつも描き、「この図形の中で、しかくを探して囲んでみてね」と、質問してみると…「これも、しかくだね~♪」と楽しそうに選びながら、緑色のクレヨンで「しかく」を囲っていました♪
何事にも「楽しさ♪」が、「成長促進剤」になりますね♪
親子の感想


「これも、これもしかく~♪」(「しかく」いものを指さしながら)
「あっ! あと1つ、見つけたよ♪」

図形好きの娘は、この絵本が大好きです。
たくさんの「しかく」を探すのは、うすうす想定できたのですが、「ひし形や台形」をも、あっさり「しかく」と認識していたのは、ビックリしました!!
なぜ? と考えてみると、1~2才頃に夢中になった「積み木BOX」が思い当たりました。
全て違う形に開いている「積み木BOX」の中に、同じ形の「積み木」をはめ込む遊びに夢中だった娘は、ごく自然に、ひし形と台形の積み木にも触れていて、馴染んでいたのです♪
今回ご紹介した本
