★作 安西 水丸
★出版社 福音館書店
★発行日 1987年6月30日
あらすじ
くろい汽車が『がたんごとん がたんごとん』と、緑の上を走っています。
「のせてくださーい」と、駅で待っているのは、哺乳瓶。
くろい汽車は、乗客の哺乳瓶を乗せて、「がたんごとん がたんごとん」と出発します。
次の駅で待っていたのは、赤いカップと銀色のスプーン。
その次の駅では、りんごとバナナ。
さらにその次の駅では、ネコやネズミも待っていました。
みんなを乗せたくろい汽車は、あっという間に「満席」になり、嬉しそうです♪
そして、いよいよ女の子が待つ「終点」の食卓に、到着します。
楽しい旅を終えた乗客のみんなも、ニッコリ笑顔♪
くろい汽車は、「さようなら」と走り去ります。
Let’s Active Reading!

さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
次に、読み方に変化をつけて、単調に「がたんごとん がたんごとん」と読んだり、「がた~んごと~ん」と抑揚をつけて読んだり、早口で読んだり、ゆっくり読んだり…と、様々なバリエーションを加えて、読んでみよう♪
電車や汽車に乗ったことがなくても、赤ちゃんは「がたんごとん がたんごとん」の繰り返しのフレーズが、大好きです♪
ぜひ、読み手のお母さんも、赤ちゃんと一緒に「がたんごとん がたんごとん」の繰り返しを楽しみながら、読みましょう♪
赤ちゃん自身が使用している、「哺乳瓶」や「カップ」や「スプーン」を、絵本と並べて見せてあげると、赤ちゃんが「あれ?同じだ!!」と気付いた時に、目をキラキラさせて、大コーフンします♪
ある日、わが家の娘に、絵本を見せながら、使用している「哺乳瓶」を指さして「これ、同じだね~♪」と伝えた時、目が「!!」となり、小さな手を伸ばしました♪
この「!!」が見たくて、次にこの絵本を読み聞かせた時に、「カップ」を…その次は「スプーン」を…と、感動を小出しにしながら、時間をかけて何度も読み聞かせて、実物を見せていた日を思い出します♪
そして、「りんご」を擦るところ、「バナナ」を潰すところを見せ、美味しく食べてみよう♪
離乳食前の赤ちゃんには、「りんご」と「バナナ」を洗って、実物に触れさせてあげましょう。
離乳食期の赤ちゃんには、りんごの切断面を見せ「皮は赤いのに、中の実は黄色いね」と教えましょう♪
そして、美味しく食べましょう!
親子の感想


哺乳瓶! コップ! スプーン! りんご! バナナ! ネコ!

この絵本で印象的なのは、「がたんごとん がたんごとん」と、何度も繰り返されるフレーズです。
大人にとっても電車で繰り返される、この「音」と「揺れ」で、深く眠ってしまう(!)くらいです♪
赤ちゃんにとっても「がたんごとん がたんごとん」と繰り返されるフレーズは、きっと「耳」に優しく響いていると思います♪
また、赤や緑や黄色…のシンプルな色使いは、赤ちゃんの「目」に優しく、「切り絵」風にデザインされた、かわいい絵からは、手作りのあたたかさが「ほんのり」と伝わってきます。
0才ベビーの「絵本デビュー♪」に、お薦めの一冊です!