絵本情報
★監修 星野 周弘
牧野 カツコ
★出版社 少年写真新聞社
★発行日 2005年10月1日
あらすじ
双子の子リスのチョコとマカは、明るくておしゃべり好き♪
誰とでもすぐに仲良くなれる、二人の様子を見ていたお母さんリスは、こう諭します。
「時々、悪い人もいるから、知らない人に誘われても、ついて行ってはいけないよ」
二人は「ついていかないよ!」と約束しました。
ある日、二人が森で木いちごを摘んでいると、おなかを空かせた「くま」が近寄ってきます。
そして、「おいしい”くだもの” が、沢山ある場所を教えてあげるよ」などと、言葉巧みに誘います。
…が、とうとう腹ペコが限界に達したくまは、子リスたちを怒鳴ってしまいます。
「早くついてこい!」
くまの怖い顔を見た二人は、「ついていかないよ!」と叫び、猛スピードでお家に逃げ帰りました。
無事に帰宅した二人は、お母さんに「約束を守れて偉かったね。」と褒められます。
改めて、「これからも知らない人に誘われても、絶対についていってはいけないよ」と約束しました。
この絵本は、誘拐事件を未然に防ぐために描かれた『防犯しかけ絵本』です。
子どもが大好きな「飛び出す、しかけ絵本」です♪
そして、親しみ易いアニメーション・タッチで描かれているので、子どもは、知らず知らずに防犯意識の基本を学ぶことができます。
Let’s Active Reading!
さて、今回も「アクティブリーディング」を始めましょう!
「アクティブリーディング」のやり方については、こちらをご確認ください。
早速、我が家の「アクティブリーディング」を振り返ります。
子どもは「飛び出す、しかけ絵本」が大好きです♪
まずは、子どもに「しかけ絵本」を楽しみながら、好きなだけ読んでもらいましょう♪
ふくろうの「ふくふくばあさん」が飛ぶところや、飛び出す!くまの怖い顔!!
チョコとマカが、お家に向かって森の中を「びゅーん」と走って逃げる道中など、とっても楽しい「しかけ」が、いっぱいの絵本です♪
娘は、何度も読んでいたので、細かいところまでじっくり見ていて、「この木の扉を開けると、お母さんがいるよ~」と教えてくれました♪
「もしも、○○ちゃん一人だったらどうするか」を考えてみよう!
「一人ならどう行動すれば良いのか」を、家族で話し合ってみよう!
娘は、「飛び出す、しかけ絵本」を何度も読んでいたので、「もしも、一人だったらどうする?」と聞くと、「逃げる~!」と言っていました。
実際は、一人だと怖くて声が出ない、足もすくむのでは…と思います。
しかし、防犯について、3歳の娘が自分自身で、一生懸命考えるのは、意義深いと思います。
そして、もう少し大きくなったら、改めて同じ質問を聞いてみたいです。
「誘拐を未然に防ぐ」を子どもに伝えるために、絵本の言葉をさらに分かり易く、内容を補足しながら、何度も子どもに語りかけましょう。
子どもに「知らない人には、ついていってはいけない」という主旨が、何となくでも伝わったら、絵本の巻末に記載されている「守ってほしいこと」や「注意点」を説明しましょう。
何度も繰り返し伝え、「万が一」の際に、備えておきましょう!
~絵本の巻末「先生や保護者の方へ」~
<子どもに守ってほしいこと>
①たとえ名前を呼びかけられても、知らない人の誘いや依頼には一切応じず、ついていかない。
②連れていかれそうになった時には助けを求めて叫ぶ、防犯ブザーを鳴らす、『子ども110番の家』や近くの家に逃げ込む。
<日常生活の中の注意点>
①路地・駐車場・公園のものかげなど、人目のつかないところでは遊ばない。
②屋外では、できるだけ複数の人と行動するようにする。
③多少遠回りでも、人通りの多い道を選んで歩く。
④止まっている車や、徐行して近づいてくる車からは離れるようにする。
親子の感想
3歳娘
お母さん
「急がば、回れ」という言葉があります。
この言葉は、まさに「防犯」や「防災」といった、万が一の際に「備える」ことに当てはまります。
「備える」ためには、防犯や防災といったリスクを想定して訓練したり、万が一の際に必要なものを用意する必要があります。
しかし、決して1回では終わりにせず、何度も繰り返しましょう。
訓練を重ねて、情報をアップデートし続けることが、リスクを未然に防ぐことに繋がると思います。
今回ご紹介した本